第14話 新たなスキル-Ⅱ
そして今に至るというわけだ。
その"デッドリースパイダー"が糸の軌道を自在に操っていたのは、"グラビティコントロール"というスキルのせいだったらしい。
.........
「グラヴィティコントロール!」
デッドリースパイダーを討伐したことでこのスキルを獲得した僕は、街の外の草原でこのスキルの使い方を考えていた。
まずは、魔力を込めた矢の操作。
矢を発射した後に軌道を変えようとしたが、
まだスキルのレベルが低いせいか、スピードに乗った矢の直進を止めることは出来なかった。
次に、"ファイヤー"で作り出した炎の操作。
これはかなり上手く行き、炎のジャグリングの様な芸当まで出来るまでになった。
そして、本命の......
「我が前に出でよ、閃光の剣!」
............
フラッシュと組み合わせ剣状に纏めようとしたが.....
まぁ、そうだよなぁ....矢ですら難しかったからなぁ....
............
だがその時、嗄れた悲鳴が草原に響く。
「何だ?、まさか人が....!」
声がした方へと向かうと、オークがその右手に持った斧で人間の老婆の首を刎ねようと斧を振り上げていた。
「くっッ 弓を使えば...間に合え!」
「ガァー! ........」
腕を射貫かれたオークはその斧を地に落とし、
森へと逃げ去って行った。
「大丈夫ですか?」
「ああ、助かったさね。坊や」
坊や....か、しっかりと名乗るべきか?
いや、ここは安全を考慮して....
「フレッドと言います。」
「そうかい、私はエリーカ。
こう見えても街で魔道具店を営んでいてね、
助けてくれたお礼に一品どうか?」
魔道具か...
そう言えば、まだその類のもの見たことないな。
「いいんですか?」
「勿論さね、老人に二言は無いよ。」




