第13話 新たなスキル-Ⅰ
「ハァハァ......ステータス表示」
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名前 アルフレッド=ヴァン=スミス Lv.45
体力 158/502 魔力 584/629
種族 エルフ?
職業 守護者Lv.Ⅰ
スキル
ファイヤーLv.Ⅰ
手元に強力な炎を発生させる
ソナーLv.Ⅱ
自身の周囲を探知し危機を報せる
フラッシュLv.Ⅳ
強力な光を発する
クリーンLv.Ⅵ
使用することで任意の物を清浄する
グラヴィティコントロールLv.Ⅰ
自らの魔力に関して重力を自在に操作する
装備武装 一般的な弓 矢×0
一般的なコンバットナイフ
加護 自然回復促進 消費魔力軽減 精神安定
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「良かった、手に入ったか。
―グラヴィティコントロール!」
.............
話は少し前に遡る。
「この蜘蛛、いつまで糸吐き出すんだ!」
ゴブリン討伐後、順調にCランクに昇格した僕は
街の近郊にある洞窟に住み着いた"スナイピングスパイダーの幼体"の駆除依頼を受けた。
「気を付けて行ってこいよ。兄ちゃん」
「ああ、それじゃあ、マッスルさん!」
.........迂闊だった。
スナイピングスパイダーとは、成体では体長が約5メートル程ある四脚の巨大な蜘蛛型のモンスターで、
糸を絡めて作った弾丸を高速で飛ばす、
Bランクに分類される危険なモンスターだ。
ただ、幼体は糸を飛ばす力が弱いため人を貫けず、
また外殻も薄く簡単に砕けるため、
Cランク相当となっているのだ。
今回の依頼は10体以上の駆除が目的のため、知り合いの冒険者パーティーと共に引き受けることにした。
ちなみに僕は、弓矢での支援役だ。
だが.....
「なっ!? 話が違うじゃねぇか!」
「糸が....なんで追ってくんだよ!」
「助け...て...」
........
最初は特に問題もなく順調だった。
だが、相手は考える敵...
たかがモンスターだと見くびり、油断していたのが
良くなかったのだろう。
依頼を受けていた分は早々に駆除することが出来た。ただ1匹を除いて.....
「フレッド、見つかったか?」
こいつはサイモン、僕の冒険者仲間の一人で共に依頼を受けたパーティーのリーダーだ。
「いや、スキルを使っても反応がない。
もっと奥にいるんじゃないか?」
「まぁ そうだよなぁ...
よし、お前ら 先に進むぞ!」
その時、地面が揺れ始める。
「何だ! 地震か!?」
.....違う、あれは.....
「出たぞ スナイピングスパイダーだ!
.....地中にいたからソナーに反応しなかったのか。」
すぐさま前衛の3人が前に出て、早めに決着をつけようとしたのだが.....
「話が違う、何だこの蜘蛛!」
幼体は糸を飛ばす力が弱いというのは嘘だったのか?
全然速いじゃないか!
それにしてもなんで弾が追尾して来るんだ?
ただ弾を投げてるだけだろう!
1人2人と次々にメンバーが糸で捕らえられていく。
「残ったのはあと3人だけか...」
ちなみにサイモンは早々に捕まった。
........
どうする。先に捕まったメンバーを解放するか?
いや、僕自身そんな余裕はない。矢も残り1本だ。
こうなったら...
―このまま倒すしかない!
「一撃でも与えさえすれば倒せる。
分散して攻撃だ。 僕は脚をやる!」
「なら、俺は腹を!」
「俺は頭だ!」
..........
ここか...喰らえ!
...スナイピングスパイダーの一脚が矢に射貫かれ、
吹き飛ぶ。
蜘蛛は脚を失ったことでバランスを崩し、
一時的に動きが止まる。
「どりゃあ!」
「はぁッ!」
残りの2人の攻撃で終わった様に思えたが...
「ぐっ」
蜘蛛は最後の悪あがきと言わんばかりに脚で2人を
攻撃....2人はダウンしてしまった。
そして、そのまま僕に向かって来る。
......矢はもう無い。ならこいつで!
「ハァッ!」
ナイフが蜘蛛の頭部を貫き、蜘蛛は息絶えた。
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「フレッド、今回はお前の活躍のおかげだ。
報酬も多めに受け取ってくれ。」
「いいのか? ありがとう。」
........
ギルドに今回の顛末を報告したところ 何でもその
蜘蛛はスナイピングスパイダーではなく、
幼体の時点でAランクモンスターに分類されるスナイピングスパイダーの上位種"デッドリー スナイパー"というものだったらしい。
この世界のモンスターは竜の様な規格外を除き、防御力はさほど高くない。
大人数で挑んだのが幸いしたのだろう。




