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第93話:雪掻きは命がけ

雪の降り積もる季節。

外に出るのに必要なのが雪掻きだ。

そんなわけで今日も今日とて雪掻きを行っている。

降り積もる量を幾分か制限しているから家が埋まるってことはないんだけど入口の半分くらいは埋まっちゃうんだよな。

そんなわけで毎朝早くに起きて入口とその周辺の雪を掻く。

え?周りも掻く必要があるのかって?

道も埋まってるから周辺も掻かないと身動きが取れないんだよ!

しかし、子供達はそんな雪の上に登って今日も遊んでいる。

「チェリル!鬼ごっこしよ!私が鬼ね!」

「リインとグロウとルーナも呼ぼうよ!一緒に遊ぼーって!」

うん、可愛いね。

「カロンとマロンも参加しまーす!」

「メリルとクルスとソルテも呼ぼう!フェリスとイリーシャも!」

おっと、人数が多いのでついでに子供の紹介をしよう。

シェリルとチェリル、ルーナが私の産んだ子だ。

リインがリボル、グロウがヴァイスの産んだ子。

カロンがジェイル、マロンがエイルの産んだ子。

メリルがグルート、イリーシャがファンの産んだ子。

ソルテがトム、フェリスがシュバルツの産んだ子。

クルスがクーの産んだ子だ。

今のところはこの12人かな?

今後また増えるかもしれないが、今はこの子達を覚えるので精いっぱいだ。

出来ればもうちょっとゆっくり増えてほしい限りだ。

お名前を覚えるだけでも重労働だ。

とにかく元気に育ってくれ。それだけで十分だから。

「わーい!」

「わーい!あっ!」

「あ!メリルが消えちゃった!」

「雪に埋まっちゃったよぉ!」

「たすけてー!」

「どうしよう!どうしよう!」

「とりあえずうめる?」

「だめだよ!しんじゃうよ!」

「これもうんめいだ。うけいれよう。」

「埋まるな埋まるな。運命も受け入れるんじゃないよ。」

ズボッと引き抜くと2歳児一人分の穴がぽっかり。

やっぱり雪の上で遊ばせるのは危険かもしれない。

「いいかお前達?雪の上は危険だから雪掻きした後で遊びなさい?」

「「「えー!」」」

「えーって言ったって駄目なものは駄目です!また埋まっちゃったらどうするの!」

「うめるー?」

「うけいれる。」

「埋めるな、受け入れるな。せめて足搔こうよ。」

なんで一定数雪に埋まるのの肯定派がいるんだよ!子供って怖い!

「子供だけで雪遊び禁止!せめて大人の目があるところで遊びなさい!」

「「リボルパパー!」」

「シェリル!チェリル!やめて!リボルは雪掻きの主戦力だから!やめて!せめてヴァイスにして!」

「え!?僕ですか?」

「まあいいですけど……」と受け入れてくれたヴァイスに子供達を任せて雪掻きに戻る。

あれだな。降り積もれば降り積もるほど壁になっていくな。

なんだったか、かんじきやらスキー板を実装したい。

雪の上を歩いたほうが絶対早い。

朝起きるのも辛いしもういっその事雪の日用の出入り口を作るか?

いや、なんか設計上脆くなりそうだな。

……うん、大人しく雪掻きするか。

カノイ・マークガーフ、22歳、デバッグモードを使っても大雪が降り積もる冬の出来事である。

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