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第92話:匂いの良さは相性の良さ

「「カノイママ臭い~!」」

「なん、だと!?」

とうとうこの私にも加齢臭が!?

「いや、さっきカトブレパスのフン踏んでたからだろ。」

「え?」

おや?これはうっかり。

確かに靴に臭いがついており、気が付いてみると確かに臭い。

それはそれとしてシェリルもチェリルも酷くない?

ママ泣いちゃうよ?

「ママはくさくないよ!」

そう言ってくれるのはリボルが産んだ子、リイン。

「ママはね!おひさまのにおいがします!」

そう言ってくれるのはヴァイスが産んだ子、グロウ。

2人ともええ子や……。

「そうなの?私ってお日様の匂いがするの?」

「うーん?まぁ確かに、干した後の布団みたいな匂いがするか?」

「リボル、人のこと嗅いどいてその言い分はどうなんだ。」

確かあれってダニの死骸の匂いとか聞いたことあるぞ。

「どちらかというと石鹸の匂いのほうが強いですね。」

「ヴァイス、冷静に嗅ぎに来るなよ、恥ずかしい。」

人に嗅がれる状況恥ずかしいな!

「というか全員同じ食生活に石鹸使ってるんだから普通同じ匂いだろ!」

「そういうなよ照れる。」

「恥ずかしいこと言いますね。」

「え、何に照れてるの?私そんな感じのこと言った?」

何にもおかしなことは言っていないはずだが!?

「えーでもルーナはミルクの匂いがするよ!」

「カノイママとリボルパパとヴァイスママは違う匂いするよ!」

「あー確かに子供はミルクっぽい香り、するな。」

「それ以外でも人によって匂いって違いますよね。」

確かに、匂いって結構違うよね。

でもあれだな、とりあえず、

「私はあれだな、リボルとヴォイスの匂いは嫌いじゃないな。」

「「え。」」

うん、一緒にいても不快にならないってことは臭いとかそういう感じではないんだよな。

「カノイ……お前ってやつは……。」

「カノイ様……たまに爆弾発言をしますよね。」

「え?」

え?なんか可笑しなこと言ったか?

「イチャイチャしてる~!」

「イチャイチャだ~!」

「え、今のってイチャイチャに入るのか?」

「カノイ、なんか色々気を付けろよ。」

「カノイ様、不用意な発言はしませんように……。」

「え?えー。」

最近の若者(3歳児)はようわからん。

ちょっとしたことでもイチャイチャしているって言ってくる。

そんなにイチャイチャしているか?

してるのかな。そうか、してるのか。

「じゃあもうイチャイチャするか!」

「「え!?」」

「リインもグロウもかわいいな~!よしよーし!」

「「えへへ~!」」

「あ!ずるい!シェリルも!」

「チェリルもよしよし!」

「びっくりしたーそっちか。」

「心臓に悪いですからやめてください!」

「わはは!みんな良い子だな~よしよーし!」

うむ!愉快である!

カノイ・マークガーフ、22歳、家族愛を確かめた秋の出来事である。

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