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第91話:鉄は熱いうちに打て、海鮮は新鮮なうちに食え

楽しい海の狩猟祭!

大人になった我々も狩人側に回るわけだが、結果は大惨事だった。

ザラタンにたもは切られるわ、

「わー!どうやって捕獲するんだよこれー!?」

「ハサミ!ハサミ美味しいとこ!一番強い!」

ケートスに引っ張りまわされるわ、

「にゃー!ひーきーまーわーさーれーるー!」

「ファンが!ファンが市中引き回しの刑に!」

クラーケンにさらわれたり、

「ぐぅ。」

「沈んでる沈んでる。死んじゃう死んじゃうから!」

本当に……大変な狩猟祭でした。

そんなわけで、なんとか物理攻撃で奴らを沈めて食材にしたわけだ。

狩猟祭……なんて恐ろしい行事なんだ!

え?恐ろしいのはお前ら?

その言葉、甘んじて受け入れよう。

正直殴って解決するとは思ってなかったよ!

でも実際やってみるとこれがすこぶる効く。

脳震とうを起こしたみたいにぶっ倒れるからその間に息の根を止めてぐるぐる巻きにして陸まで運び出す。

これの繰り返しだ。

簡単な作業だな!作業者は異常だけど。

そんなわけで今年の狩猟祭も何とか成功を収めたわけである。

いや~死亡者0、めでたいめでたい。

うん、よく大丈夫だったな。

ちょいちょい危険な目に合ってたぞ。

来年からもこんな感じなのか?

わぁ、大惨事だな。

まぁ要領は今回で大分理解したから次回以降はもうちょっと落ち着くだろうという希望的観測。

いや、落ち着いてくれ。

命の危機に瀕しながら食材集めとかしたく、ない。

狩りだから安全に、とまでは言わないが、身を護るすべは身につけておきたいものである。

……最終的に物理に戻ってきたな?

もういいか~物理攻撃で。

そもそも美味しいし量がある海の幸、もといモンスターが悪いとこあるよ。

倒したら食い扶持に困らなくなるから狩られるとこある。

「お兄ちゃん!運ぶの手伝って!」

「にーちゃ!このクラーケン重い!」

おっと、呼ばれてしまった。

行ってみるか、と思ったのが運の尽き。

「めちゃくちゃデカいわ。」

めっちゃくちゃデカかった。

「え、これ運ぶ?村まで?無理だろ。」

「やっぱり?無理かな~?」

「えーせっかく獲ったのに!」

そうだよな~せっかくいただいた命だ。

う~んそうだな~。

「あ、今焼いて食うか!」

「食べるー!」

「皆で食べよー!」

「よっしゃーハイファイアー!」

そんなわけで今年獲れた大物は当日の内に村人達の胃の中に消えていった。

そりゃ80人近くいたら消費も多いわ。

来年も頑張って狩るか~。

カノイ・マークガーフ、22歳、消費に対して供給の量が心配になった夏の出来事である。

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