表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/244

第78話:世代交代はご随意に

さて、今日は私の生誕祭なわけですが、なぜか出産祝いを貰っております。

「あ、ありがとうございます。ありがとうございます。あ、ご祝儀はこちらに、あ、ありがとうございます。」

「すげー集まるじゃん。」

「皆お祝いに飢えてますからね。」

「ジェイルとエイルの時は通院の度に貰ってたらしいわよ。はい、ご祝儀。」

「僕達の時もこうなるんですかね……。あ、ご祝儀です。」

「俺達からもお祝い金です。」

「親子ともども仲良くよろしく~。」

「シュバルツまた泣いてる……。」

「うぅ、兄さんおめでとうございます……!ご祝儀です!」

「「いや多い多い多い!」」

「なんで毎回規定以上の額挟んで来るんだ?」

「それだけ祝福したい気持ちが強いのであろう。」

「お!ルー!いらっしゃい!他の皆は?」

「じきに来るだろう。祝いの品にケーキを作るといっていた。」

「え!?マジか!ありがとう!」

「長殿の祝いの席だ。当たり前のことをしたまで。」

いや、本当にありがたいな。ウェアウルフ達も村に慣れてきてくれたって証拠だよね。

皆が仲良く暮らせているってことが一番うれしいんだよな。

「よし!ご祝儀も貰ったことだし、お祭りをもっと豪華にするか!」

「いいわよ別に!」

「そうですよ!お気持ちですから!」

「いや、シュバルツのやつは返させろ。」

「なんでなんですか!?」

「「「多いんだよ。」」」


ということでお祭りを豪華にしよう!

ご祝儀といっても包まれているのは野菜や果物などの畜産品だ。

ということでマークガーフ家のフルコースを振舞うことにした!

メイド達と一緒にキッチンに立つと、皆が集まってきた。

「お?休んでてもいいんだぞ?」

「それはこっちの台詞よ!あんたの誕生日でしょ?」

「そうですよ、僕達も手伝いますよ。」

「そうだぜ!野菜の皮むきくらいならできるしな!」

「うーん、そう?皆悪いな~。」

ありがたやありがたや。

そんなこんなで料理は進み、ビュッフェ形式の食事会が始まった!

「ほら皆~食べ放題だぞ~。」

「お家で御祝いの時に食べる奴だよ!」

「皆で食べよ~!」

「お~マークガーフ家の食事って豪華なんだな~。」

「まぁ領主さまだしね。」

「家の食事より2品くらい多いわ。」

「デザートも入れると3品だよ。」

「一般のご家庭はおかず1、2品で十分だからね。」

「いや、家も通常はそうだよ?」

「お祝いの席だけ豪華なの~!」

「それはそれでどうなんだ?」

「優秀な領主様方にはちゃんといいもの食べておいてほしいわね。」

「え?そう?還元したほうがよくない?」

「そういうところが……いやまぁ俺らはいいけど。」

「他から見ると……いやまぁ僕らはいいけど。」

「え?もしかしておかしい?」

「「「うーん、まぁ。」」」

「え……えー?」


「ふー食った食った!」

「久しぶりにお腹いっぱい食べたわ!」

「巨大鍋でも足りなくなってきたからね~。」

「ケーキも美味しかった!」

「よかったよかった!よし!今日はもうちょい遊んで解散だな!」

「「「「「おー!」」」」」

大人になっても続けているこのお祭り。

でもいつかは私達の子供達の世代に交代していかないとな~。

そんなことを考えながら直走る。

今日の鬼はマークガーフ家だ!

カノイ・マークガーフ、19歳、先のことを考えると嬉しくもあり寂しくもある春の出来事である。

感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ