第59話:夏の食欲は冷たいもの食べたらいいと思うよ
夏だ!海だ!狩猟祭だ!
ということで今年は狩猟祭の取れ高を解説しようかと思う。
まずはケートス!こいつは鯨っぽい味がしてちょっとぱっさついている。
唐揚げにして食べるのが主な食べ方だが、たまに豚肉のような味の当たり部位が存在する。
さながらロシアンルーレットのような生き物だ。
次にザラタン!こいつがとにかく旨い!
なんというか、蟹だ。茹でるととにかくうまい。
最後に驚いたのがクラーケン!いや、食べるんだっていう。
揚げてよし!焼いてよし!さすがに生ではいかないけれど旨い!
そんなわけでモンスター達は結構ちゃんと美味しいのが多い。
こういうのも転生者の影響だったりするのかな?
魚に鮪とかハリセンボンとかいるし。
イメージとかが投影されている?
それか私みたいな世界に干渉する系の能力者がいたのかな?
うーん、まぁ美味しいからいいか!
そんなわけで食レポ会です。
「うーん!やっぱりザラタンは鍋にするのが最高ね!」
「家はケートスの唐揚げとかが多いな~パサパサなんだけどレバーみたいな味がして結構うまい。」
「健康にもいいらしいよ。」
「クラーケンの焼きそば!おいしい!」
いや~何でもそろってるな~焼きそばとかあるんだ、と思ったのが昨年の出来事。
まぁラーメンもあるし、転生者様様だぜ!
「鮪も美味しいね!お兄ちゃん!」
「いっぱい食べていいんだぞ!カノイ!」
「カノイ様!よく焼けてますよ!」
「あ、うん、ありがとう。」
どうやら以前の出来事から鮪がかなり好きな奴と思われたらしい。
私の皿の上には鮪のステーキが積み上がっている。
いや焼きそばも鍋も食べたいよ!?
もりもりと食べた後は休憩タイム。
狩猟祭も終わりを告げて、今年も海に浮かぶだけの時間だ。
「あ~気持ちい~。」
「海ってなんで冷たいんでしょう?」
「なんかでっかい氷とか浮かんでんじゃね?」
北極か~この世界でもあるのかな~
ちょっと行ってみたいかも……。
そういう旅行もいいな~。
世界をめぐる旅行。
行ってみたいな~隣国にも乾燥地帯にも。
そういえば以前吹き飛ばした扉はどこに行ったんだろうか?
あいつも旅をしているのかな~。
「カノイ様~!今年もアイス~!」
「お~う!一番になったらな~!」
「「「いえ~い!」」」
今年も大収穫!楽しい夏の旅行でした!
カノイ・マークガーフ、14歳、思い出すだけで食欲が湧いてくる夏の出来事である。