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第210話:勝負ごとに大人も子供もない

今日は久しぶりに思いっきり遊ぼうと思う!

「ほら、レオ、マオ、リノ、アル、逃げろ~。」

「「「「わ~い!」」」」

「おばあちゃんおばあちゃん!勝った人が領主ね!」

「鬼ごっこの勝者ってなんだ?というかそういうことは話し合いで決めるから!」

なんでこの子達こんな領主欲強いの!?

「だってカノイおばあちゃんが一番かっこいいもん!」

「戦う時は指揮をとって!お仕事の時は一番お仕事してるもん!」

「いつかカノイおばあちゃんみたいな領主様になるの!」

「うむ!立派な城主になるぞ!」

「お、お前達……!」

なんていい子達なんだろう!私がしてきた努力をしっかり見ていてくれたということか!

嬉しい!

「それはそうと、領主は今はシェリルとチェリルだからな。二人に直談判するんだぞ?」

「「「「え~!は~い!」」」」

そんなわけでシェリル、チェリル、あとは任せた!

「さて、ついでだからノア達も誘うか。カイとケイも呼ぶか?」

「「「「わ~い!呼ぶ~!」」」」


そんなわけで大人数で始まりました。

「カノイ様に勝ったら領地がもらえるって聞きました!」

「聞いてきました!」

「言ってない言ってない!誰だ間違った知識広めたの!?」

またレオとマオか!?

どんだけ領主になりたいんだよ!

もうこれ侵略行為だろ!

「いいですか。領地は勝手に作ってはいけません。」

「でもルーナ叔父さんは勝手に作ったって!」

「うぐっ!」

そこを突かれると弱いぞ!

「いや、あれは、周到な根回しがあったといいますか。」

「根回し?をすればいいんだ!」

「ぐぅっ!」

墓穴を掘った気がする!

「とにかく!領地は鬼ごっこでは手に入りません!ほら!遊ぶぞ!」

「「「え~!」」」

「しょうがない、勝ったらご褒美にクッキーをやろう。」

「「「わ~い!」」」

うん、ちょろくてたすかる。

さて、それはそうと、鬼ごっこの勝者ってなんだ……?

その後、大人げなくも皆捕まえた結果、全員にクッキーを与えることになった。

勝者とは、子供であることだったのかもしれない。

ついでなので領主部屋にも差し入れをしに行ったらシェリルとチェリルがおチビさん達に領主にしろと詰められていた。

うん、頑張れ!新領主様!

カノイ・マークガーフ、52歳、次の日久しぶりの本気を出したせいで全身筋肉痛になった春の出来事である。

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