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第200話:争いは何かしら足りないから起こる

さて、1年と数か月、それくらいたつと大分なれというものが出てきてちょっとしたミスを連発し始めるころだ。

「あ、コーヒーこぼれた。」

「OKOK。カバーできる範囲だ。」

「あ、インクが……。」

「OKOK。大丈夫大丈夫。」

「む?返り血が……。」

「OK……じゃない!何それ!?」

なんで返り血!?

「ふむ、先日皇国からの刺客がおってな。国王暗殺だの戦争だのと宣っておったから処理しておいた。」

「えぇ……やめてよ。そういうの管轄の人に引き渡しといて?」

「というか戦争?」

「この国に攻め入るということでしょうか?」

「え、それは困る。」

人死が起きるとかほんと勘弁だ。

「そもそもなんでそんな話になったんだ?」

「あ、そういえば数十年前から皇国は技術力が低下し、国力が衰えているという噂がありました。」

「あ。」

皇国って雷の妖精がいたところかー!

そんな話だったなそういえば!

どうしよう……。

「まぁ国の決定は王の決定だ。王の暗殺でもすれば?」

「そうだな。行ってくるか。」

「やめろやめろ!物騒なことはなしだ!」

「それにもし王国の仕業だとばれたら、というかこの現状その可能性を真実だと思い込まれでもしたら結局戦争ですよ。」

「むぅ。そんなへまはせんが、長殿がいうのなら仕方がないな。」

「はぁ。でもどうしようかな。電気に代わる技術か。」

「普通に光魔法でいいんじゃねぇかな?電気ってあれだろ、森にビカビカしてるやつ。」

「いや、まぁ、そうなんだが。」

「あちらにも技術都市というプライドがあるでしょう。こちらの技術提供を素直に受け入れるかどうか……。」

「む、面倒くさいな。いっそのこと軍ごと滅ぼすか。」

「うん?うん、う~ん?そうか、軍か。」

「どうした?滅ぼす?」

「いやいやそこまで物騒な話じゃないんだけどな?軍って武器と防具がなけりゃただの村人じゃね?」

「まぁそうだな。」

「何ならうちの村人が斧持ってた方が強いですね。」

「うむ、そもそも戦ったら勝てるぞ?」

「いや、戦いたくないんだって。だからさ、能力で武具を全部鉄塊とただの木の枝に変えれれば、戦意もなくなるんじゃね?」

「「「……。」」」

「いくか~皇国!」

「久々の旅行ですね。」

「これを旅行と呼ぶお前達は相変わらず肝が据わっているな。」

「やるか~諜報活動!命大事に~!」

勝負は冬!

あちらさんの準備が整ったころだ!

カノイ・マークガーフ、49歳、戦争とか最初のころは怖くて仕方がなかったけど今では自分の村人の方が怖いと改めて思った秋の出来事である。

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