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第199話:安全確認は常に自分の眼で行おう

「うおー!祭りだー!祭りをよこせー!」

「大変です。リボルが発狂しました。」

「またか~そしてまた祭りか~。」

この前生誕祭をしたっばっかりなんだよな~。

「祭りって何するのさ。」

「なんだ?なんかこう、ばーっと!豪快な奴をやろうぜ!」

「豪快でばーっか。じゃあ花火大会とか?」

「「花火?」」

あれ、この世界花火ないのか。

「花火っていうのは……なんだろう。」

「なんなんだ?」

「なんでしょう?」

あれだ、火薬になんかを混ぜると色が変わって、それを爆発させる爆弾みたいな。

「物騒ですね。」

「物騒だな。」

「いや物騒なんだけど!めっちゃキレイなんだって!」

「花火ですか!?」

そしてすっ飛んできたのはサクラさん。

「今花火って言いましたか!?」

「う、うん、言ったけどどうした?」

「花火とは……花火とは、我が国に伝わる伝説の技術!」

「え。」

まじか。

「カノイ総大将様!やりましょう!」

「な、何を?」

「花火を!復活させましょう!」

「え。え~。」


こうして私達は花火という技術を復活させるための旅に出た。

(仕事はヴァイスとルーに任せてきた。)

火薬に混ぜるべきではないものを混ぜてしまったり、打ち上げ用の筒が暴発したりと紆余曲折があって、なんとか7色の打ち上げ花火を完成させることができたのだった。


「で、この花火ができたってわけ。」

ドーン!ドーン!と盛大に打ちあがる花火の雨あられ。

夜空に様々な色や形のものが打ちあがっている。

「いや、7色って言ってたじゃないですか!かなりカラフルですよ!」

「いや~なんか、混ぜたらできちゃった。」

「形も色々あるのだな。」

「玉の配置を変えたらなんかできたわ。」

「まぁこれで花火大会も無事開催で来たし、リボルも満足しただろ?」

「おう!大満足だ!ありがとうな!」

「あはは!どういたしまして!」

「さて、では仕事に戻ってください。」

「うむ、長殿にしかできぬ仕事が残っておるのでな。」

「え~せっかくのお祭りなんだから、もう少し楽しもうぜ?」

「……もう、今日だけですからね?」

「カノイ!屋台村行こうぜ!シェアだシェア!」

「ふっ皆長殿には甘いな。」

カノイ・マークガーフ、49歳、前世の夏祭りを思い出してかなり懐かしい気持ちになった夏の出来事である。

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