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第196話:心の底から信じられる人間は貴重

「皆ただいまー!」

「「「おかえりなさいませ!カノイ様!」」」

「おう!といってもまだ王様業があるからまた帰るんだが……。」

「「「えー!?」」」

どうどう、あと2年はリアンが成人しないから任されているのだ。

ということでやってきましたマークガーフ村!

視察という名目で実家に帰らせていただいた!

ちなみに現在部下に仕事を任せられるかの試験運用中だ。

帰ったら計算が合っているかとか、人を見る目があるかとか確認する。

これで上手く回るようなら将来的にはシオンとシアンに部下を持たせることにしようと思い試しに動かしてみた。

まぁリソース管理って大切だからな。

家も信頼に足る部下に運営を任せているわけだし。

「お兄ちゃん!」

「にーちゃ!」

「フロージ!ヘディン!村は問題ないか?」

「うん!何とか回っている感じ!」

「にーちゃがいないと寂しいけど問題はないよ!」

くぅ!可愛い弟成分はここでしか取れない!

ということでめいっぱい摂取することとする!

おっと、その前に、今回は運営体制を学ばせるためにリアンとシオンとシアンを連れてきているのだ。

「ファン!グルート!この子達がリアンの弟のシオンとシアンだ!仕事の何たるかを教えてやってくれ!」

「なに!?」

「そうなの?」

「任せなさい!」

「うん、任せて。」

ということでシオンとシアンは部下に任せて、残すはリアン君のお勉強である。

「リアンは私についてきてくれな?シェリル、チェリル。なるべく優しく教えてやってくれ。」

「「はーい!」」

「よ、よろしくお願い申し上げる!」

ちょっと固いな~。

お、そうだ。

「レア~リアン君が遊びに来たぞ~!」

「え!?あのリアン!?」

ひょこっと頭を出したレアが驚きの声を上げる。

そりゃあ自分より小さかった子が突然でっかくなってたら驚くよな。

「レア!」

「リアン!おっきくなったね~!」

思い切り頭を縦に振るリアン君。

なんだか昔に戻ったみたいだ。


「ということで、人を見る目と仕事の大切さは分かったかな?シオン君、シアン君。」

「うむ、優秀な部下とは大切なものだ。」

「うん。お仕事がすっごく楽だった~。」

よしよし、皆学びを得られたようだな。

さて、最も重要なリアン君は?

「レア!いつか……立派な王様になったら迎えに来るから!」

「う?うん!待ってるね!」

おっと!?盛大に告白しているな!?おじいちゃんの目の黒いうちは許さんぞ!?

「リアン、マークガーフ村を気に入ってくれて嬉しいね~!」

おおっと!レアは分かっていない!可愛いね!

「リアン君どんまい!まぁ本当に立派な王様になったら考えてやってもいいぞ!」

「カノイお爺様……!」

まだお爺様って呼ぶのは許していないぞ!

まぁいつかはそうなるときも来るかもね。いつかはね。

カノイ・マークガーフ、48歳、久しぶりの故郷にテンションが上がった秋の出来事である。

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