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第190話:多店舗展開は需要が大切

お祭りと言えばわたあめだろ!

ということでわたあめ作りに挑戦中なのだか、これが中々に難しい。

火加減を間違えて飴のかたまりになったり、逆に綿にならなかったり、回転させてる風魔法で砂糖が吹き飛んでいったりと中々にハードだ。

あと単純に砂糖が高い!

砂糖の消費量も合間ってかなり高リスクだ。

「ほ~ら、レオ、マオ、リノ、アル、飴ちゃんだぞ~。」

「「「「わーい!」」」」

「こらこら、何やってんのかわかんねーが、現実逃避してるんじゃねーよ。」

「リボル……わたあめは……駄目だったよ……。」

「わたあめ?綿みたいな飴か?」

「うん、風魔法で回転させながら火魔法で加熱すればできると思ったんだけど……。」

「え、お前二つの魔法を同時に使おうとしてんの?普通に火おこして炙ればよくね?」

「え、そんなこと……あ、これめっちゃ簡単に出きるこれ。」

魔法でやる必要なかったわこれ。

回転させるのも自動化したいが、流石にモーターはないからそこはがんばるか。

「なによ!楽しそうなことしてんじゃない!」

あ、ファンだ。

「わたあめ作ってたんだよ。」

「これうめーわ。」

「新しいものはすぐに知らせなさいよ!」

「わかったわかった。ファンも食べてみろよ!」

「……うん!これ美味しいわね!」

「これをこうしてな、箸にくるくるっと巻き付ければ完成ってわけ。」

「これなら子供でも安全に作れるな。」

「へー風魔法ならあたしにもできるわね。」

「屋台やるか~?」

お祭り用に作ってたんだしな。

「いいわね!アイスクリーム屋のついでにやりましょうよ!」

「よ~し、やるか!」

今度の祭りから出店だ!


「いらっしゃいませ~。お!マナにウルか!特別に大きめにしてやろう!」

「カノイばあちゃんありがとう!」

「うむ、ばあ様、ありがとう。」

「落とさないよう気を付けろよ~。あ、いらっしゃいませ~。」

思っていた通り、というか思っていたよりわたあめ屋は盛況だ。

「これいいじゃないですか!観光資源として優秀ですよ!」

15商会の人にも好評だ!

「作り方は簡単だから広めてもいいけどな~。」

「あ~、風魔法使いの新しい職業としてありですね~。では販売権を売って収益を集めるのはいかがでしょう?」

「え、そんなこと出来るの?」

「出来ますよ~。ではこの形態で事業を始めましょう!」

「お、おう!」

そんなわけで私のわたあめ事業は始まった。

お祭り会場からちょっとした催し物まで風魔法使いは引っ張りだこらしい。

収益を取り分としていただけるようになってうちの村も多少潤ってめでたしめでたしだ。

カノイ・マークガーフ、47歳、ブランドとチェーン店の仕組みをちょっと理解した春の出来事である。

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