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第186話:お祭りは観光資源として優秀

「生誕祭が……生誕祭が多い……!」

子供が多いと生誕祭も多くなる。

つまり、滅茶苦茶いっぱい生誕祭があるのだ!

どうしよう……中止とも言えないし……あって困るのといえば予算関係位だしなぁ。

「生誕祭も観光資源にしてみては?」

「ヴァイス、詳しく!」

「はい、以前冒険者だった方々が遊びに来ていた際に、家の村民達の運動能力を高く評価してくれました。つまり、他の村や町の人々からすると見ごたえがあり珍しいのでは?」

「なるほど?」

「観光地としての強みがなかった家ですが、生誕祭なら頻繁に行われていますし、他よりも秀でているといえるのなら観光資源として使えるのではないでしょうか。」

「う~む、いいね!よし!早速旅行プランを考えよう!」

「プランっつっても王国からなら飛竜便でひとっ飛びだろ。あんまり考えることなくないか?」

「いやいや、宿泊施設とか、祭りがない時の暇つぶしとか色々あるだろう!」

「そうですね。宿屋の経営状況を考えると数人収容するのが限界でしょう。」

「収容っていうなよ。確かにあのばあさんの宿屋だと数人が限界だな。」

「う~ん、宿屋の経営か~。」

手が空いてた人いたかな~。

あ、

「ミツキならいいんじゃないか?」

「ん?ミツキの奴に宿屋を任せるのか?」

「いいんじゃないでしょうか。彼も善良に育ちましたし。」

よし!宿屋はミツキに任せてみよう!

「あとは祭りがない時に来ちゃった人を案内する場所についてだな~。」

「アイスクリーム店はソルテとメリルの管轄だったか?」

「あとは……教会の場所も周知しておきたいですね。」

「観光といえば噴水広場なんかいいんじゃないか?確か妖精の花も咲いてて観光向きだろ?」

「あそこはいいな。数年前にシェリルとチェリルが提案したんだったか。」

「花もあの子達が植えてましたね。」

「よし!観光地は決まったな!あとは……パンフレットとか作るか~。」

「また仕事が増えましたね。」

「あんま無理するなよ?」

「うん、無理のない範囲で頑張る!」


「そうしてできたのがこれってわけ。」

「下手!」

「味がある!」

「う~ん。」

「普通に不評!」

そりゃあデザイン系のスキルはないけどさ!ちょっとくらい褒めてくれたっていいじゃない!

「うぅ……誰か代わりに描いといてくれ……。」

「じゃあはい!グロウ!」

「え!はい!」

「グロウ任せた!」

「グロウが一番絵、うまいからな~。」

「うむ、適任だな。」

「え、え~。」

ということでパンフレットはグロウが作ることになった。

私の絵は……まぁ、参考程度にはなった、か……?

カノイ・マークガーフ、46歳、新たな資金源を得て大満足な春の出来事である。

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