表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/244

第179話:普通の価値観は人それぞれ

「ノア~おいで~。」

「は~い!」

可愛い~。

孫可愛いな。

この可愛さを世界中に伝えたい。

「馬鹿なこと言ってないで仕事しろ~。」

「え~今日はお休みでいいじゃない。」

こんなに孫が可愛いんだから、ねぇ?

「流石に仕事はしましょうよ。」

「う~ん、しゃあないな。ノア~手伝って~。」

「うん!何すればいいの?」

「うん、お膝に座っていてくれるだけでいいよ!」

あ~孫可愛い~。

「おい、どうするよヴァイス。カノイが変態になった。」

「え、いや~元からあんな感じでは?」

「変態ってなんだ変態って!」

別に孫を可愛がる位いいだろ!

「可愛がり方が変態的なんだよな~。」

「それは……否定はできませんね。」

「なん……だと……?」

え、変態なの?

孫を膝にのせて悦に浸っていると変態……?

う、う~ん、否定はできない……か?

「うぅ……許して……変態じゃないの……。」

「カノイおばあちゃんは変態じゃないよ!」

「ノ、ノア!」

「変人だって皆が言ってたもん!」

「ノ、ノア!?」

誰だー!うちの子に変なこと吹き込んだのー!

「皆って言ってるから皆だろうなぁ。」

「やめて!せめて孫の前では普通のおじいちゃんでいさせて!」

「おばあちゃんって呼ばれてますけどね。」

うん、まぁ、それはママの時点で諦めたよね。

「でも変人ってなんだよ~。誰だよ言ったの~。」

「嫌だから皆だろ。」

「カノイ様は多少変なところがありますからね。」

「なんだろう……気を使われている。」

「とりあえず変人ではあるな。色々よくわからんもの持って帰ってくるし。」

「妖精箱とか色々発明もしていますしね。」

「変人の条件がそろっているってこと?」

「「まぁ、はい。」」

「そ、そうか……私は変人だったのか……。」

初めて知った……。

というか一般住民として馴染めていると思ってた……。

「いや一般住民ではないぞ?」

「くっ!擬態が上手くいっていなかったか!」

「擬態しているつもりだったんですね。」

いや、まぁ、普通であろうとは?してたような?してなかったような?

あれ?よく考えたら普通の生活はしてないな?

なんだ世界を救うって。なんだ伴侶3人って。

「よく考えたら普通ではなかったわ。」

「おう、ようやく理解してくれたか。」

「まぁ、普通ではないですね。」

「だが待ってほしい!普通ってなんだ?普通って難しくないか?」

「なんだと?」

「だってリボルも強くてかっこよくて普通ではないし、ヴァイスも察しがよくて賢くて普通ではないだろ。」

「「……。」」

「え?褒められてる?」

「褒められましたね。」

「やっぱり普通じゃないよ!普通ってなんだ!普通の奴なんているか!」

皆違ってみんな普通じゃないよ!

しゃあない!しゃあない!

ノアもレアもマナもウルも普通じゃなくてとっても可愛いしな!

「えへへ!ありがとうカノイおばあちゃん!」

「うん!可愛い!いい子いい子!」

あ~孫が可愛い!

さて、さっさと仕事を終わらせて、孫と一緒に遊ぶか~。

カノイ・マークガーフ、44歳、平和を感じつつ以前より増えた書類の量に辟易した夏の出来事である。

感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ