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第173話:温度差は大きすぎると危険

「う~ん寒い冬にも対応できる妖精箱がほしい。」

「と、言いますと?」

「暖かい風が出るようにしたい。」

(なら火の妖精に頼むといいぞ!)

「そんな都合のいい存在が!?」

おっと、都合のいいはちょっと失礼だな?

あ、どうも、何時も通りの日常を送っておりますカノイです。

それにしても、

「火の妖精と氷の妖精って同居できるの?」

「確かに真逆の性質ですよね。」

(なにがだ?火の妖精も氷の妖精も普通に遊んでるぞ?)

「お?そうなの?」

(ちょっとヒリヒリするらしいがな!)

「実害出てるー!」

霜焼けだかやけどだかしてんじゃねーか!

「しゃあない。小部屋を2つ作るか。」

(個室か!?僕もほしい!)

「えー花の妖精さんの部屋と氷の妖精さんの部屋と火の妖精さんの部屋と……。」

(僕もほしい!)

「雷の妖精さんの部屋と……それは炉なのでは?」

「いや普通の部屋を作りましょうよ。」

そ、そうだな。つまるところ一家に一台犬小屋サイズの箱が必要で、家によってはそれが3台いるわけか。

「もういっそのこと組立式で増築できるようにきたらどうでしょう?ほら、パズルみたいに繋げられるような。」

「ヴァイスお前流石天才。妖精さん1人に付き1部屋の配布で各自で組み立てて貰うことにしよう。」


「はい、次の家~。氷の妖精さんと火の妖精さんの2部屋だな?」

「いや、家は鍛冶屋だから火の妖精は3匹だ。4部屋頼む。」

「OKOK理解した。4部屋だな。次は……氷の妖精さんに火の妖精さんに花の妖精さんに雷の妖精!?お前の家レストランだったんじゃないのか?」

「いや~食べ物をたかりに来るのをみてたら愛着わいちゃって。いつの間にか住み着いてまして。12部屋お願いします。」

「お、おう、困ったことがあったら言ってね?次~。」

そうして一家に最小限2台、多いところで12台の妖精箱が配布された。

家によっては拡張して妖精の遊び場があったり、テーブルセットを備え付けたりとなかなかに妖精のお世話を楽しんでいる。

妖精さんの中にもおしゃれさんなんかも現れて、最近では可愛らしいドレスで着飾るのが流行っていたりもする。

住民と妖精さん達の仲は中々深まっているようだ。

カノイ・マークガーフ、42歳、エアコンという呼び名をなんとか使わないまま実装した冬の出来事である。

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