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第112話:運動会は秋に開催しないと健康被害が心配

秋といえばイベントの多い季節。

そして今年も例に漏れず、この世界では大きな催しが発案されていた。

「『秋の大運動会』……ですか。」

「そうだ!今回は少し趣向を変えて、各クラスの運動能力を競い合うという形にしようかと思う!」

「なるほど。」

「ちなみにクラスって何があるんですか?」

「えーっとウェアウルフクラスと村の子供クラスと村の大人クラスだな。」

「まって村の大人クラス強くなりすぎるのでは?」

「その辺ウェアウルフクラスもたいがいだから五分五分で。」

「子供クラスが可哀そうでは……?」

実力差はどういってもつくからな~。

お、そうだ。

「だったら混合チームを3つ作ったらどうだ?」

「混合チーム?」

「ウェアウルフと子供と大人、それぞれのクラスから数人ずつ集めてチームにするんだよ。」

「なるほど、実力を拮抗させるにはいいかもですね。」

「よし!チームを組んだら早速競技を考えるぞ!」


「さてやってまいりました『秋の大運動会』!司会は私カノイと!」

「ヴァイスがお送りします。リボルは審判のためこちらには不参加です。」

「なおチームは赤、青、黄色に分けさせていただいております!」

「チームは表に従って別れてくださいね。」

「さて初めの競技はパン食い競争!真っ先にパンを食べてゴールにたどり着いた者の勝利です!」

「パンの種類はアンパンで固定させていただいております。」

「おっと!ウェアウルフ各員パンに食らいついた!」

「めちゃくちゃ早かったですね。確か距離的にはトラック半周でしたよね?」

「ウェアウルフに紛れて家のルーナもパンに食らいついております!」

「美味しい、美味しい。」

「あーっとおやめ下さい!パンは一人一個までですおやめ下さい!」

「予備に何個か用意しといてよかったですね。」

「さて!パン食い競争を終えて現在ルーナ率いる青組がリードしております!」

「他の組のパンも食べてましたからね。来年からは禁止しましょう。」

「さて次の競技は玉入れです!」

「籠の中に入れられる限り玉を入れてください。」

「シェリルもっと右!」

「はい!チェリル玉パス!」

「おぉっとこれは!シェリルとチェリルの双子が肩車で玉入れをしております!可愛い!」

「カノイ様、素が出てます。高さを稼ぐ作戦ですね。それを見たカロンとマロンも真似をし始めたようです。」

「あ、やべ、玉入れはやはり大人が有利ですね!子供たちは皆大人に玉を拾って渡しております!」

「この辺来年までにはテコ入れしたいですね。いや、交流目的という意味ではこれでいいのかもしれません。」

「さて!玉入れを終えまして現在シェリルとチェリル率いる赤組が頭一つ抜けました!」

「まだまだ逆転は可能です。次はトラック走です。」

「やっぱりウェアウルフは足が速いな~。横並びになっております!おぉっと村の大人達も負けていません!減速することなくトラックを一周!最終レースは子供達です!」

「村の子供達の中でも足の速いリイン、ライバルを自負しているイリーシャ、純血のウェアウルフヘリュック、と全員実力派揃いです。」

「先頭をリインが走る!イリーシャがそれに続きます!ヘリュックは少し遅れている!……あぁっとここでヘリュック転倒!?大丈夫か!?」

「エイルが回復に向かいますが、おっとリインとイリーシャがヘリュックを支えてゆっくりとゴールに向かっております!」

「え、皆良い子過ぎる!偉い!そして三人でゴール!」

「レースとしては同点になっちゃいましたね。頑張った皆さんに拍手を!」

「皆頑張ったな!偉いぞ!優しくもある!拍手喝采を贈ろう!」

「さて、優勝は弾入れで大量得点を稼ぎました、赤チームです!」

「優勝チームには優勝の証として金メダルと麦1ヵ月分をプレゼントだ!家族みんなで分けてくれ!」

「ちなみに2位の青チームには銀メダル、3位には銅メダルが贈られます。」

「え?全員メダルは貰えるのかって?何にも無しじゃ寂しいだろ!全員分用意もしたしな!」

「それでは今回の解説はヴァイス、実況はカノイ様がお送りしました。」

「来年はもっと盛り上がるように調整するから楽しみにしておいてくれよ!」

カノイ・マークガーフ、27歳、前世でも運動会ってこんな感じだったなと思いだす秋の出来事である。

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