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第101話:問題が無いように見えるのも問題なことはある

「さて、最後は共和国だな。」

共和国、王国や帝国、連合国、皇国とは違って海の向こうにある島国だ。

鎖国中の日本みたいな状態かな?

交流や行き来は無い物の共和国産の書物や食べ物類はあるんだよな。

デバッグモードで見えている限り問題らしい問題はないが……。

今までのことを考えると確実に国家転覆ものの問題が眠っているんだろうな。

共和国民はしいていうならあれだ、人数が極端に少ない。

海を渡らなければいけないっていうのもあるだろうけどそれにしては少なすぎる気がする。

まぁとにかく行ったことある人に聞くのが一番!ということで15商会の人に聞いてみることにした。

「いや~共和国は中々いかないですね~。」

「やっぱり海を挟んでいるからですか?」

「いえいえ、飛竜便のおかげでその辺は解決したんですがね……内戦が多いんですよ、あの辺り。」

「え、そうなの?」

「はい……食物の質も落ちてきていますし、関わる旨味がなくなってきていますね。」

「なるほど~?」

これは積みでは?

内戦で生産物の質が落ちてきちゃ国として駄目だろ。

技術的進歩してます~とかならまだ納得できたけど自分達をただ衰退させるだけの争いなんてするんじゃないよ!

どうするかな~そもそもなんで争ってんだよ!

「なんでも領地の奪い合いだとか。」

「なんだそりゃ。もう本土こいよ~。」

あ!

「すみません世界地図ってあります?」

「お、混乱を生む気ですね?」

さっすが商人分かってるな~。

まぁしばらくは混沌とした時代が続くかもだけど馬鹿なこと続けてるよりはましのはず!

ということにしておこう。

後は……。

「鎖ってどれくらい取引できる?」

「また変なもの欲しがりますね~。ある程度融通はききますよ。」

「ならできるだけ沢山欲しいんだけどさ。予算はこれくらいで。」

「これくらいなら馬車一杯に積んでこれますよ!何に使うんです?」

「いや~ちょっと案山子に。」

「案山子?」


「それは売れますよ!是非うちに卸してください!」

「え?なんなら作り方教えるけど?」

「なに言っているんですか!特産にするチャンスですよ!」

「そ、そっか。なんかいつもありがとうな?」

15商会っていい人が多いな~。

転生賢者が興した産業らしいけど、同じ転生者でも私には無理だな。

そんなこんなでマークガーフ村の特産が鎖の網を飛ばす案山子になりました。

……こんな村怖くない?

カノイ・マークガーフ、24歳、改めて自分の商才の無さを自覚した冬の出来事である。

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