1章の24
久しぶりに田舎の家に帰りました。畑仕事と伐採と草刈りで超疲れました。チェーンソーの使い過ぎで手が震える。でも頑張って小説を書くんだ。この前パソコンクラッシュ事件で消滅したデータを復元するために。ああ、でも震えすぎてキーボードががががが
「総員戦闘準備!!」
ホホーさんの号令で全員が戦闘準備に入る。
「囲め・・・・いや、まて!!」
おっととと。動き出そうとしたのにストップがかかった。
「ぼさぼさ髪でツナギ姿、赤い帽子と長靴。報告書の通りだな。」
報告書、知ってる人なのかな?
「そこのグリフォン様の上におられる御仁。グリフォンの巫女殿であらせられるか。」
グリフォンの巫女!?初めて見た。
そういえば聖獣様にも必ず御付きの人間がいるって神様に教わったことがある。
ちなみに男なら神子、女なら巫女と呼ばれる。
「ん~、なぁに~、お客さん~?」
グリフォンの巫女と思しき人が起き上がった。
「!」
ぬう。
ツナギ姿なのにものすごく主張が激しい。
主に胸が。
「アレン、何を見ているのかしら?」
殺気!背後から冷たい殺気を感じる!
振り向かなくても分かる。ミアの殺気だ。
「まて、ミア。男なら仕方ないんだ。男ならみんなそうなんだ。そうだよねみんな。」
分かってくれるよね僕の仲間たち。
「女の胸には興味が無い。」
ホホーさんは黙っててくれるかな。
「私の胸の方が大きいですね。」
イヌーオさん。その格好で大胸筋をピクピクさせないでください。
「私は妻以外興味が無いので。」
チユーシさんは愛妻家なんですね。独身男の本能は忘れちゃったのかな。
「僕の姉さんの方が美人だし胸も大きいです。」
「ショー君!それは大問題だぞ。ちょっと家庭訪問が必要そうだね、痛てててて・・・。」
ミアさん耳を引っ張るのはやめてください。
「冗談だよ。冗談。神様に女難の相が出てるって言われたから必要以上に近寄らないよ。」
痛い痛い。耳がちぎれる。あれ女難の相ってこれなんじゃない?
「あれぇ~、もしかして新しい王様じゃないですかぁ~。こんにちはぁ~♪」
かなりのんびりした喋り方のひとだなぁ。あと糸目ですね。前見えてんのかな。
「我を知っているのか。」
「はいぃ~、ブッチさんにぃ~、映像魔道具をぉ~、見せてぇ~、頂きましたぁ~。」
「では、やはり貴女は・・・。」
「初めましてぇ~♪グリフォンちゃんの巫女、ヘスティーアですぅ~。ティアってぇ~、呼んでくださいぃ~。」
ティアさんだね。よろしくお願いします。
「それで、ティア殿。ここにはお前だけか、不審な者を見かけてはおらぬか?」
ホホーさんが周りを警戒しながら話しかける。
「不審な者ですかぁ~~?」
不審な者ですよぉ~~。
「え~とぉ~、もしかしてぇ~・・・・。」
糸目が開かれる。あれ、なんか瞳が紅く光ってない?
「人ならざる者がぁ~、貴方達のなかにぃ~、混じってるのとぉ~、関係ありますかぁ~?」
「なに!?」
ホホーさんがショートソードを構えなおし全員を見回す。
まさか邪神がこの中に!?
「ワタシはぁ~、グリフォンちゃんの加護でぇ~、『真実の目』を持っていますぅ~。グリフォンちゃんはぁ~、1週間にぃ~、5分しかぁ~、目を覚まさないけどぉ~・・・。」
「ええい、もっとハキハキ喋れんのか!あと簡潔に話せ!」
ホホーさんがお怒りです。たしかにもっと緊張感を持ってほしい状況。
「ごめんなさいぃ~。え~とぉ~、ワタシのぉ~、『真実の目』はぁ~、そのモノのぉ~、本質をぉ~、見抜けますぅ~。」
「ではやはりこの中に、人に化けた邪神がいるという事か・・・。」
全員が全員に警戒している。
誰だ。
ニセモノか、もしくは初めから人のふりをしていたモノがいたって事か。
誰だ。いったい誰が・・・。
「ティア殿よ。誰が、誰が邪神なのだ。」
汗が頬を伝う。手が汗ばんでいる。
短時間で緊張することが多くてやんなっちゃうぜ。
「この中にいるぅ~、人ならざる者はぁ~・・・・・・。」
ぬぅ、唾を飲み込むのもはばかられそうな雰囲気。
ゴクリ。
飲み込んじゃったぜ。
「人ならざる者はぁ~・・・。」
誰だ、誰なんだ。
「人ならざる者はぁ~・・・。」
「早よい言え。」
あ、突っ込んじゃった。
「・・・・・4人いますぅ~。」
4人もいるの?