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世界を回って邪神討伐!   作者: おいちゃん
18/28

1章の18

俺の目が覚め、自分の現状を知ってから少し時間がたっていた。

会議を一時中断した。着替える時間が欲しかったのだ。

体の落書きはすぐには落ちなかったから会議が終わってから風呂でゆっくりおとそうと思う。

気を失っていた俺にいたずらをした罪は、いたずらをしようと言い出し他の人を誘導した疑いのあ

る人間に償ってもらうことにした。


「では会議を続けましょう。ブッチさんお願います。」


俺の号令でまた会議が再開する。


「では続きを説明いたします。前国王アゴーが不貞を働きまくってたことはお話ししました通りです。」


うん、そうだった。正直信じられない。もしこれが俺の村だったら死刑どころかフンコロガシに転生させられて築城するまで生き続けるくらいされそうだな。マジ怖い。


「アゴーは財政大臣と癒着し、国庫を使って遊びたい放題。女に貢ぎ、人妻を囲い、夫にバレては補償金をばらまく。わずか1年の間に我が国の財政は傾きつつあります。」


すごいな。やりたい放題してたった1年で国を傾けたのか。


「もともと国庫はアゴーの父、メカッケ王により打撃を受けていました。それをアゴーがとどめを刺す形になったのです。」


なるほどね~。この国やばいな。


「そもそも聖獣グリフォン様はどうしたのよ~?この国の守護をしているのにそんな王様を放っておいたの~?」


ミアが天井から縄で縛られ吊るされた状態で疑問を口にする。ええい、くるくる回るな。


「ミアの言う通りですよ。俺もそれは気になってました。神様も連絡がつかないって言ってたし。」

そこんとこどうなのよ。

「グリフォン様はずっと眠っておられる。メカッケ王の時代から。メカッケ王が言うには自ら眠りについたらしい。」

「眠ってる?」


ずっと眠ってるのか?神様はそのことに気付くかなかったのだろうか。

気付かなかったんだろうな。神様はそういうところがあるって村のばっちゃが言ってた。

ちなみに村のばっちゃ(98歳)俺の前任の神子です。特技は手刀。料理から木こりの仕事までな んでも手刀でこなす恐ろしい人物。俺の小さい頃には手刀でぬいぐるみを編んでくれた。訳が分から なかった。今も分からない。

閑話休題

グリフォン様にいったい何があったのか。一回会ってみなければならない。


「グリフォン様とついでにアゴーさんに会わせてください。」


ホホーさんとブッチさんに頼んでみる。


「うむ。それが良かろう。双方とも地下牢にいる。早速今から向かうか?」

「お願いします。」


地下牢か。それなら・・・・。


「えーと、ユビオリオンさんの主治医の方。」


序列4位の代理の方を呼ぶ。


「はい。あ、わたくし『チユーシ』と申します。」

「チユーシ先生ですね。よろしくお願いします。」


天騎士四天王の一人の主治医だもんな。この人はきっと凄腕なんだろう。だから・・・。


「チユーシ先生。よろしければ地下牢までご一緒してもらえませんでしょうか?」

「わたくしに付いてこい、と。」

「はい。地下牢にいるグリフォン様の容態やアゴーさんの状態も気になるんです。」

「容態ですか、ふむ。確かにアゴー前国王陛下は牢獄生活で弱っている可能性がありますね。話を聞きたいのなら私が手助けできるかもしれません。ですが・・・。」

「グリフォン様は人ではないので管轄外、ということですね?」


チユーシ先生がうなずく。


「そうです。正直近くで見ることもないような存在です。わたくしでは役に立てるかどうか。」

「いえいえ、いいんですよ。とりあえずアゴーさんだけでも見てもらえたら助かります。ホホーさ・・・国王様もそう思いますよね?」


お願いしますよ~。本当はお忙しいのかもしれないけどこの国の為に少しだけでもいいので手伝ってほしいな。


「・・・敬語は不要だ。貴方は神子である。本来ならどの国にも属さず、どの権力とも無関係な存在。好きに振舞いたまえ。」

「あ~分かりました、ホホーさん。ではチユーシ先生を連れて行ってもいいですか?」

「うむ、それについては賛成だ。すまんがチユーシとやら協力を頼む。」

「分かりました。ご一緒しましょう。」

「ありがとうございますチユーシ先生。」


マジで助かりまっす。


「あの~、ではこれで解散でよいでしょうか。」


ん?どなたですか?


「あ、序列3位のマタタタタービさんの代理で一介の兵士であり門番の人。」


名前知らないや。


「はい。一介の兵士であり門番なのでそろそろ仕事場に戻りたいと思っております。よろしいでしょうか。」


ああ、一介の兵士であり門番なのにずっと会議室に拘束しちゃってたんだもんね。きっと退出を言い出せなったんだな。


「お仕事があるのにすみませんでした。もう戻って頂いて大丈夫ですよ。お疲れさまでした。」

「はい、では失礼いたします。」


明らかにホッとしたような顔をしたな。そりゃそうか。ここには偉い人ばっかりだからな。一介の兵士であり門番の人的には心労も多かろう。お疲れ様~。


「しばし待て、一介の兵士であり門番よ。」


ホホーさんが呼び止めた!?


「これより・・・・・・一介の兵士であり門番の任を解く」


え?クビって事?なんで?・・・・・・俺のせい?

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