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世界を回って邪神討伐!   作者: おいちゃん
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神様にもらった道具で旅をしろ!

初投稿です。見て頂けるだけで感無量かつ天にも昇る心地になるので(作者が)死なない程度に見てくださったら幸いです。

 見渡す限りの荒野、生物の気配はない。

 遮る物が少ないためだろう、かなりの強風が吹いている。

 空を見上げると月が3つ浮いている。

 赤の月 青の月 黄の月

 多分、ここは自分の生まれた星から遥か彼方にあるのだろう。

 微かに見える星座も見たことのない形をしている。

 目の前には一人の少女がいた。

 俺は知っている。

 少女に見えるがこの子は邪神と呼ばれる存在だ。

 少女が口を開く。


「二人だけになってしまったわね。」


 ここには、いやこの星には俺と少女の二人しか存在しない。

 そしていずれ片方は消滅してしまうだろう。


「本当はゆっくりと二人きりで語り合いたいのだけれど、決着をつけないといけないようね。」

 

 星が揺れている。きっとこの場所も永くは存在できないのだろう。


「もし、違う出会い方をしていれば私たち友達になれたかしら。」

 

 そうだな、きっと友達になれただろう。


「よしんば友達になれたなら恋に発展もできたかもしれないわね。」


 いや、それはどうだろう。俺は普通の人間のつもりだし。君、邪神じゃん。


「恋に発展したならきっと大恋愛の上で結婚をするのでしょうね。」


 なんか言い出したぞこいつ。


「結婚式は神前式で純白の着物に角隠しを被るの。異世界では和風と呼ばれるものでそれはそれはきれいな格好をするのよ。神前式だけど神は滅ぼすから別世界の神に頼みましょう。披露宴もかわいいドレスを着るの。お色直しは3回で。ピンクのドレスや青いドレスも来てみたいわ。ああ、今から楽しみね。」


やばい邪神が暴走しだした。それとも精神攻撃の一種か。


「そうよ、それがいいわ。一緒に神を滅ぼしましょう!そうすれば私たちが争う必要がなくなるもの。ああ、なんで考え付かなかったのかしら。さあ、私の手を取りなさい。ともに神を打倒しましょう。そうすれば世界の半分を貴方にあげてもいいわ。」


邪神が大魔王みたいなことを言い始めた。だめだこいつ、早く何とかしないと。


「さあ、選びなさい。神の奴隷か、私との幸せな人生か!」


 決まってる。俺の答えは・・・・。

 


 もうすぐ雪が降る。

 この村は貧しくはないが決して裕福でもない。

 冬の備蓄の用意はできているが、最低限である。

 余分に準備をするに越したことはない。

 村が白く染まる前に薪と食料を足しておこう。

 朝のうちに森で一狩りしようか。

 狩りはあまり得意なほうではないが罠を仕掛けるのは得意な方だ。

 うまく行けばウサギかキジが獲れるかもしれない。

 張ってあった罠に大型の獣がかかっていたら隣人で幼馴染のマッスルに手を貸してもらおう。

 あいつは力持ちだからな。

 よし、そうと決まったら早速出かける準備だ。

 水が張ってあるかめから桶に中身を移し顔を洗う。

 毛皮の外套を羽織り、弓と矢を背負ってから腰にナイフを差したら準備完了。

 囲炉裏の火に灰をかぶせ外に出る。

 ああ、今日はいい天気だ。風が冷たく心地よい。

 雲一つない空を見上げる。こんな日は昼は暖かいが夜は冷えこむ。

 やはり薪を増やした方がよさそうだ。午後の仕事も決まったな。

 森に向けて足を踏み出す。

 特に何かがあった訳ではないが今日はいい日になる予感がした。



 森に入って1時間くらいか。

 獲物は1匹も獲れていない。

 いい日になるのは気のせいだったようで、仕掛けた罠にも獲物はかかっていなかった。

 仕方ないので採集に切り替えよう。今年の森には実りが多い。

 村の子供たちが好きなキイチゴでも採っていってあげようか。

 この森では冬を除き1年中採ることができる。

 生息している場所は知っている。

 この森は自分にとって庭のようなものだ。

 すぐに見つけることができるだろう。

 ほどなくしてすぐにそれは見つかった。

 早速採って帰ろうとすると何かの気配を感じた。

 周りを見渡す。

 何も見えない。

 耳を澄ましてじっとしていると微かに何かの鳴き声が聞こえた。

 森の奥の方だ。

 できる限り気配を殺して走る。

 鳴き声が近くなってきた。

 木々の隙間を走り抜ける。

 少し開けたところで鳴き声の主が見えた。

 熊である。

 身長3マトル(約3メートル)くらいの熊が大きく手を広げ、何かに対して威嚇している。

 その何かの正体を知ろうと意識を向けようとした瞬間。

 熊がソレに丸呑みされた。

 ソレは全長が20マトルを超すほどの巨体を持っていた。

 3つ首の大蛇だ。それもかなり大きいな。

 大蛇はチロチロと舌を出すとこちらを振り返った。

 しまった。見つかった。

 蛇は温度を見分け、舌で獲物の動きを確認するって聞いたことがある。

 大蛇が鎌首をもたげてこちらに近寄ってきた。

 やばい。手持ちの武器では対処できそうにない。

 逃げないと、と思うが体が動かない。

 大蛇が近づいてくる。もうだめだ。

 二股に裂けた赤い舌が頬に触れようとした瞬間。

 激しい稲光と轟音と共に落雷が大蛇に直撃した。

 大蛇は全身から煙を上げ、数瞬ののち大地に倒れ伏す。

 大蛇が倒れた地響きの音でハッと我に返ると雲一つない空に祈りをささげる。


「神様、本日も助けて頂きありがとうございました。この糧は皆で分けさせていただきます」


 大蛇は見るとおいしそうな匂いを放っている。今夜は村中で宴になるだろう。

 その前に・・・。うーん。どうしよう。


「どうやって持って帰るかな。」


 あまりに大きい獲物を前にしばらく途方に暮れていた。




本日はこの作品を目にして頂き恐悦至極。この作品を見てくださった皆様のご多幸をお祈りしております。世界にも異世界にも幸あれ!

追記 何話か主人公の名前を間違えたままの投稿をしていることに気付きました。死にたい。でも頑張って生きる!夏に出るモンハンやるまでは生きる!

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