第二章 はじめての異世界街
ガガガガガ
広い野原の中を一台のハ号軽戦車が走っていた。
「しっかしこのステイタスでしたっけ?地図にもなるなんて便利ですね」
狭い戦車の中で操縦手がそう言ってきた。
今我々はモンデア地方にある都市にハ号を走らせていた。
「そうだな、それにしてもこれはんだ?」
少し前に倒したイノダシスが消滅した地点にあった角らしき物を手に取る
「ステイタスこれはなんだ?」そう私はステイタスに問いかける
(はい!これはイノダシスの角でありその強度から小型のナイフや釣竿や
裁縫用の針などにも使用されます★)
ステイタスはそう答えた。
「そういえば気になっていたのだが、この戦車の弾薬って補充は出来ないのか?」これもまたステイタスに問いかける
(お!いい質問ですね〜 ではこちらをご覧ください!)ピコン!そんな
音と共にハ号軽戦車と書かれた画面が出てきた。
そこに書いてある文字を見ると
現在の主砲弾薬 118発と書かれていた、(いま出ているのが戦車の携行弾数です
こちらの弾薬はここの世界のお金で買うことが可能です★)
そうステイタスは言った。
「えっと、一発の値段が10メロガニア?10メロガニアって何円だ?」(10メロガニアは日本円で1万円となっております★)そうステイタスは答えた。
一つ分かるのは稼ぎどころを見つけるまでは主砲はあまり使わない方が良さそうだ、頭の中で思った。
「あれそういえば機銃の残り段数は…」そう言ってステイタスを開く
現在の機銃弾薬 ∞発
「無限!?」そう言うと(ハイ!今回は神様の計らいにより機銃の弾薬だけは無限とさせていただきました★)ステイタスはそう言った。
「まー機銃が無限だったところであんな化け物には意味がない気がする」
そう私が呟いていると、「そろそろ着きます」と操縦手は言った…
私たちは気慣れた軍服を着てコツコツと音を立てて石畳の上を歩いていく、
私たちの乗ってきたハ号戦車は街から少し離れた地点に隠しておいたため
現在は徒歩である
街の風景は行ったことはないがヨーロッパの街並みに似ている気がする。
周りの人間は私たちの物珍しさにジロジロとこちらを見てくる
まずここの街やってきて最初に行ったのは質屋であった
イノダシスを討伐したときに手に入れた角を売りにきたのである
店主に角を見せて買い取ってもらった。
この世界では日本語が使えることが分かった
得たお金は4メロガニア ステイタスによれば四千円ほどらしい
得たお金を何に使うか考えていると
グー そんな思考を遮るかのように腹の音がなった…
モグモグ
静かな店内に咀嚼音だけが響き渡る、異世界の飯、少し警戒したが
非常にうまい物である。
「異世界の飯も捨てたもんじゃないですね〜」
機銃主声量を控えめにして言った、
「そうだな」私もそう返答した
「腹もいっぱいになったことだしそろそろ仕事をもらいにいくか」
そう私が言うと「そうですね」と二人は言って立ち上がった…
「そうですね…まずはスライムの討伐をやったらどうですか?」
そう受付の女に言われる、
我々はクエスト場という場所に仕事をもらいに来ていたが
水晶に触れた途端にそんなことを待受の女に言われた。
「何故ですか!?」私はそう問い返した
「いやーそう言われましても…レベル2ではそれ以外の仕事はふれません」
無表情で待受の女にそう返された。
「お願いします!実は今は来てないんですけど
レベル32の仲間がいるんです!」そう言った
女の人は無表情に「は〜わかりました、ではこちらのドラゴンの討伐はどうでしょうか」そう言って
紙を差し出した
「有難うございます!」その紙をもらって
クエスト場を後にした。