7話 帰宅
7話です!
これで第一章は終わりです。
次で第二章に入ります!
シャルが魔力を込め始めると、魔眼が黄色く光はじめた。
「どうなったか違いが分かりません......」
「それは閃光眼ですね。使用時に動体視力が光がすごくゆっくり見えるぐらいまで上がり、移動速度もマッハを余裕で超えますよ。」
不思議そうに質問すると、神父は目を見てすぐに答えた。
強くね?だってマッハを余裕で超えるってめっちゃ早いし、逆に相手の攻撃はめちゃくちゃ遅く見えるって事じゃんか。
「さすがに試すのはやめておきますね。速度の制限が出来なさそうなので。」
確かに、暴走して教会破壊したらおしまいだからな。
今後神様から属性が貰えなくなってしまうかもしれない。
もっと言えば、天罰が下る可能性が9割以上になるからな。
「魔眼はコントロールもすぐに出来るので暴走することはありませんよ。ですが、慣れないと精神的にきついかもしれないので動体視力だけ見てみてはどうでしょうか?」
シャルのことも考えて、この提案をしてきたから納得した顔で彼女はうなずいた。
それならいいかもしれない。
シャルも怖くないだろうし、魔眼の力も分かる。
俺も知りたい。もう1度言う、俺も知りたい。
「それではお兄さん、氷を魔眼で作ってくれますか?」
俺が作るのね。魔眼の練習にもなるしまぁ、いいか。
野球ボールみたいなのをイメージして作ってみた。
形も完璧に近いし、魔眼があって良かった。なかったら絶望的だっただろう。
「これを投げればいいですか?」
「はい。スピードはどのぐらいでも大丈夫だと思います。」
とりあえず違ったら怖いからゆっくり投げてみよう。
「投げるぞ、シャル。準備はいい?」
「大丈夫です!」
結構不安だけど、とりあえず信じて投げてみた。
すると、シャルは高速で氷の球を避けた。
静かに音もなく、しかも余裕で避けている。
「これが魔眼の力ですか...とても強いですね。」
嬉しそうに、また驚きながら話してきた。
やっぱり、魔眼には誰でも驚くよな。
俺も驚いたし、普通に強くて嬉しかった。
「この後はどうするのですか?この街で過ごすのでしょうか?」
神父が首をかしげながら喋りかけてきた。
ちなみに、答えは1択しかないけどね。
「いいえ、一旦家へ帰ります。”王立魔法学校入学”まであと2年あるので。」
王立魔法学校。
12歳から行ける学校であり、魔法や剣術を学ぶ場である。
2年間は日本で言うと、受験シーズンみたいな感じ。
その間に魔法の練習、剣術の特訓などをする。
俺は剣術は学びたくはないが、しかたがない。
頑張って我流でクラストップ10に入って、勉強しないようにしたい。
「そうですよね......2年間、頑張って下さいね。神と共に応援していますので。あと、家に帰るのに時間がかかるのでしたら、転送魔法で送りましょうか?」
「本当ですか?なら是非よろしくお願いします。」
神父はにっこりと笑うと、両手を前に出しこう唱えた。
《テレポート》
その言葉を言うと俺達の下に魔法陣が出てきた。
「目を閉じて下さい。3秒たち、目を開いたらきっとそこは家ですから。」
そして、目を閉じるとこの言葉と共に家に戻っていた。
(たまには神に感謝をしてくださいね。)
やっぱり神への信仰心は高いようだ。
あの人はきっと神に選ばれた人なのだろう。
そんないい人から言われたのだから、この言葉も感謝の気持ちも忘れないようにしよう。
「2人とも、もう帰ってきたのか?」
父さんが慌てた表情で言ってきた。
なんて返すか、それは俺もシャルも一緒だった。
「「ただいま!」」
俺たちは笑顔でこの言葉を言った。
”魔力無限の転生者”を読んでいただき、ありがとうございます。
良かったら↓の☆☆☆☆☆の欄に星を★★★★★にして頂けると嬉しいです!
更にブックマークもしてくれると、飛び跳ねて喜びます。
更にさらにTwitterのフォローもしてくれるとモチベがすっごく上がります。
次回更新をお楽しみに!