67話 宝物庫(2)
「これは......なんですか?」
「ん〜?あ、それは女の子を意のままに出来るものだよ!」
「フォルス......幻滅したわ。」
「いや、待て誤解だ。落ち着いてくれ。」
誤解もクソも無いけど、本当に気になっただけなんだ!
これで世界中の美女を操ろうなんて思ってない。
嘘じゃないから、マジで。
「校長よ、この弓はいいものだな。」
「なかなかいいセンスしてる! ......アリアちゃんと相性がいい武器だと思うよ!」
「どんな能力なんだ? 詳しいものは分からない。」
「それは魔法矢の生成短縮、そして完全追尾――
「なんだ、その程度か。」
話聞いてなかったのか?
完全追尾だぞ、適当に撃っても必ず当たるなんて便利なものはないと思うけどな......
弓使いからすれば完全追尾なんて簡単なんだろう。
「矢の生成と完全追尾は自力で解決している。 足りないのは威力と近距離戦に対応してないぐらいだ。」
「なら両手短剣にもなる弓はどう?」
「それにしよう。」
アリアの近距離対応は俺らにとってかなりの戦力になることだろう。
本人も気に入ったみたいだし、他に言うことは無さそうだ。
他の2人はお金にしたっぽさそうだ。
あとは俺だけか。
「校長先生、今俺に足りていないのは何でしょうか。」
「自己回復じゃないかな? 回復魔法は全部シャルちゃんに頼んでて、使えてない!」
「それが、使えないんです。」
「えぇっ! フォルス君も使えない魔法あったんだ!!」
「俺をなんだと思ってるんですか......」
転生者に使えない魔法なんて無いと思ってたけど、あるんだよね。
魔力無限で回復魔法を使えていたら、体力まで実質無限になるから使えないんだろうな。
バランスを保つためと言われれば納得だ。
「だったらこれ一択だよ。」
「......魔石の水晶? 綺麗ですけど、使用用途が分かりません。」
渡されたのはたこ焼きぐらいの水晶。
って物を食べ物で例えるなんてミールの思考じゃないか。
一緒に過ごしてるから感化されてきたのかも......
「魔法保管......分かりやすい例えでしょ?」
「保管ということは、使うことも出来るんですよね。」
「そう! シャルちゃんに頼んで回復魔法を保存してもらって、戦闘中はそれで回復する。 これが1番の使い方かな?」
「確かにそれは便利ですね。」
「お兄様の力になることなら何でもやります!」
弱点を補うことはかなり大切なことだ。
それをこの水晶でなんとか出来るなら、アリかもしれない。
事前に最高峰の回復魔法をかけてもらっておけば、無理した戦いも可能になる。
......これだな。
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