64話 校長(3)
そうは言ったものの、成功するとは思えない。
これで成功できるほど世界は甘くないし、期待の意味は無いと思う。
「お兄様、リラックスしてください♪」
「......フゥ〜。やってやるよ、【Code3:黒翼】」
闇に包まれた黒い翼、それに追加されたエンチャントによる鋭さ、防御力、速度、見た目のかっこ良さ。
剛鉄のような羽が相手を切り裂く翼。
その見た目は周りの物体を闇に飲み込むような、黒い霧を放つもの。
「フォルス君......君はどこまで強くなるんだい!」
「大切な人が死ぬまでです。笑顔を守りたいので。」
この翼があれば、近距離の校長とも戦える。
伝説の魔法エンチャントで攻守共に優れているんだ、世界2位の剣士だとは言え互角が限界だろう。
プラスして遠距離攻撃も可能、もう抜け目がない技だ。
「負けだ、僕の負けだ。」
「何でですか......?戦ってもいないのに?勝ち目だって......」
「もちろん魔力が異常なのもあるよ?でも違うよ。」
困惑、動揺。
これが嘘だったらどうしようも無いから、警戒は解かないけど。
理由を聞き、ウェーバー先生の判決で決めよう。
「何故かって疑問でしょ?」
「その通りです。」
「だって僕達が戦っている理由はなんだっけ?」
「......シャルを妖精の国へ連れていくことですね。」
意味が分からない。
なんだ?......校長以外全員分かってなさそうだ。
ニヤニヤといつもの調子に戻ってるな......あの人が。
「大切が死ぬまでって、その意見が聞けたから戦う理由がない。僕は本当にシャルちゃんの為なのか知らなかったから。」
「だから、戦いを交えて確かめようと。」
「その通り!」
へぇ......案外ちゃんと考えてくれていたんだな。
怖い印象と腹立つ印象しかなかったけど、始めていい先生と言う印象が出来たよ。
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