49話 星空
「1人で見た星空はどうだったか?」
「綺麗には違いがありませんが、やっぱり皆さんと見た方が賑やかで良さそうですね!」
「そう......私は星より食べ物だから、もう食べさせてもらうわ。」
「早いわ。」
安定のツッコミを繰り出し、ご飯を奪った。
ものすごく睨まれるのだが、15分は渡すつもりはない。
冷める?んなことは魔法であっためればいいだけだから、言い訳には出来ないぞ。
「......シャル、非常用クッキーをミールに渡しといてくれ。」
「分かりました♪もしミールさんが何も食べずに空を見てたら、ある意味怖かったです♪」
「ある意味怖いって何よ......クッキーは空気と同じものなのに。」
隣でボリボリ食べてる人は置いといて、残りの3人は星座の話をして盛り上がった。
それに詳しいシャルが教えてくれて、俺らは星と星を繋ぎ形をイメージして楽しむ。
食人が「食べ物の星座はあるの?」と聞いたのも丁寧に答え、子供の質問に答える大人みたいで笑ってしまった。
☆•*¨*•.¸¸☆*・゜
「食ったわね......この村の料理も美味しかったわね。」
「1人だけ感想が違うんだよな。あと、どの村でもその言葉言ってるじゃん。」
完全に食べ放題に行った時の帰り店を出ると言う言葉、それが”食ったわね”なんだ。
星空を見に来たのに、感覚がバグるわ。
「フォルス、ミールは重症なんだろう。今度悪霊がついていないか、調べてもらおう。」
「何が重症よ。シャルのブラコンか私の食べ過ぎか、どっちがヤバいか考えたらまともよ。」
「私のブラコンはおかしくないと思いますが......アリアさんがブラコンじゃない方がおかしいかと。」
ここはボケの大名行列なのか?
全ての言動にツッコミを入れることが出来る、この状況は対象出来ないのだが。
あとこの空気も。
「十人十色って事で、これ以上ボケるな。」
「「「ボケじゃない!」」 」
全員でハモってこっちを見んな......俺がおかしいみたいになるから。
でも、視点を変えればハモるほど仲良くなったってことか。
良かった良かった?
「......ほら、日の出だ。夕日はよく見るけど、朝日は初めてじゃないか?」
「次見るのは何十年後なのかしら。目に焼き付けておくわ。
全員が昇る朝日を眺め、焼き付けてから宿屋へ向かう。
「予約してたのに、泊まらなくてすみませんでした......」
「いえいえ、止まらない分には問題ないです。」
「お代は出すので......」
「大丈夫です。予約していても、泊まってない人からお金は頂けません。」
「ありがとうございます。」
お礼を言い、宿屋の外へ出た。
その途端、忘れていたことを思い出し冷や汗が溢れ出る。
「ヤベェ、今日学校じゃん......」
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