46話 Stardust
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「隣町まで光速で行くのもあれだし、のんびり行くか?」
「いいと思うぞ。星空だけじゃなくて、晴天もいいものだ。」
朝、珍しく早起きをして1泊2日の旅行へ行くことにした。
2日とは言っても明日から学校だから、実際のところ1泊しておしまいだけど。
それでも楽しめたらいいかな。
「宿の方には旅行へ行くと報告しましたか?」
「低スペの俺でもそれぐらいはしてるぞ。いつもの飯屋にも話しておいた。」
「全然お兄様は低スペじゃありませんよ♪」
グハッ......シャルよ、俺を殺す気か?
笑顔で飛び込みハグしてきて、こんなこと言われたら尊死してしまう。
正気に戻れ、フォルス・レクレール......こんな男じゃないだろ。
「朝っぱらからイチャイチャしないでくれない?」
「いいじゃないですか!今日は旅行ですよ?変なこと言うなら、今日ずっとお兄様貰いますよ?」
「......恐ろしいわ。」
本当に恐ろしいな。
アイコンタクトを交わし、苦笑いをすると鼻で笑われた。
かやの外にいるアリアはブラコン具合に言葉すら浮かばないみたいだ。
__
「いい時間につきましたね♪宿の予約をして星空を見ましょうよ♪」
もう少しで星空とご対面で、有頂天外なのが動きから分かる。
俺の次に好きなことで楽しみなのは良く理解できるが、俺が1番なのは理解出来ん。
「仕方ない......予約は私に任せてくれ。部屋数は2でいいな。」
「ありがとうございます!任せました!」
何か言おうとする前に答えられる。
喋らせてくれ。
喉まで言葉が出てきてるのに出せないこの感覚、もどかしさがあるんだよ。
「私はお邪魔だと思うから、他の場所から星空を見るわ。」
「多分俺も邪魔だと思うし、そっちとシャルを行き来するわ。」
「それが最適解よね。とりあえずご飯予約してくる。」
「買いすぎるなよ。」
聞こえる声で話したつもりだが、空気のようにスルーされてしまった。
旅行だし、今日ぐらい目をつぶってやるか。
自腹ならな。
「俺らは別の場所から星空を見るから、シャルはいいとこ見つけおいて。」
「そんな!全員で見ればいいじゃないですか!」
「ちょくちょく様子見に来る。気が済んだらその時から一緒に見ればいいしな。」
「了解しました♪」
好きなことは邪魔されたくないもんだ。
桜を見てても、下の宴会開いている人達が邪魔と思う時もあるしたまには1人でのんびりしたいだろ。
花より団子、星空よりご飯の誰かさんにも邪魔されないしな。(笑)
✩.*˚☆。.:*・゜
「ここまで満点の星空とか、久々に見たな。何年ぶりだろうか。」
「年老いた老人みたいなこと言わないでちょうだい。私もそうだけど。」
「......これが外の世界の星空か。」
誰よりもインパクトを受けてたのはアリアだった。
初めてみたもんな。
きっと、花火を見たシャルと同じ感覚だろう。
「そろそろシャルのところ行くわ。一応行ける準備して待っててくれ。」
「分かった。ゴミは1つ残らず片ずける。」
流石自然を愛するエルフ、いい心得だ。
っと、急いで行ってやらんと待ちくたびれているかもしれん。
案外、楽しんでそうだけどね。
「おーい、シャル〜〜!どうだ?ここの星空h――
「......Nebula、......私には......」
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