45話 妖力(2)
「と、その前に1つ聞かせてくれ。ミール以外で妖精と関わっていたか?」
この質問の返答次第で、行くか行かないかを決めよう。
もし昔に妖精と関わっていたのなら行かない方がいい、知らぬ間に恨みを買っているかもしれん。
「いいえ......お兄様が知っている通り、私は常にご一緒していたので特にそんなことは無いですね。」
「だよな、ほぼずっといたから。」
「それなら妖力が何故使えたのかしら......」
決意は固まった。
さてと、校長に説得しないといけないのか。
下手したら戦闘になるが、勝てるのだろうか?もし負けたとして罰はなんだ......
「みんな、校長の許可が出たらすぐにでも出発しようと思うのだがいいか?」
「大丈夫だ。エルフと妖精の仲は問題ないからな。」
それは良かったと安心して、フゥーっとため息をついた。
同じ自然を愛する種族だから、過去に争いでもしてたらアリアを連れていけなかったからね。
「......私のためにここまでしてもらって、申し訳ないです。」
シャルが礼儀正しく感謝をし、深々とお辞儀をした。
レクレール家の基礎、”敬意”を忘れない。
俺も習ったことだが、いざこの場面になって言える辺りやっぱり人がいいよな。
兄ながら嬉しいぞ。
「気にしないで。何にせよ、私達はパーティよ?それを忘れちゃダメよ。」
「ミールの言う通りだ。また、エルフ族も味方なのも忘れないでくれると喜ばしいな。」
「俺は、お前の兄だ。妹の異変には命を賭けてでも助けるからな。」
全員の心が1つになったと俺は感じた。
一致団結、本当にいい仲間を持てたと思うよ。
「ありがとうございます♪ところで、お兄様は案があるのですか?」
「ない。気合いで乗り切れるだろ。考えたら負けだ。」
「やっぱりね。」
2人はやれやれと呆れる顔で見ないでくれ。
その隣でシャルはカッケェみたいな顔で見ないでくれ。
反応に困るって言うか、俺にとっては良案だったんだ。
「もし校長と戦闘になって、その罰を受けることになったら?考えたらマイナスの面も出てきてしまう。」
「だから、考えたら負け......かっこいいです♡」
「一理あるけど、かっこよくは無いわね。」
これ以上何も言わないでくれ、自分の言動に後悔している。
傷を広げないで......泣いちゃう!
話題、話題!話題をそらさないと心が持たない!
「そうだ、星空見ないか?明日は祝日だったよな?隣町でも!」
「......話題をそらしたわね。まぁ、別にいいわ。」
「星空、私の好きなものの1つです!それを見たら過去を思い出すことがあるかもしれません!」
バレてもいいんだ、結果が良かったからな。
好きなことを見て思い出すことがあるかどうかは分からんが、ワンチャンがあるから行く価値ありと言ったところか。
理由は後付けだけどな(笑)
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