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”魔力無限の転生者”  作者: 黒色透明
第二章 〜魔法学校へ通います〜
53/78

43話 看病

「――うぅ......なんだ、もう朝か?」


いつも通り伸びをしようとすると激痛が走り、うっかり声が漏れてしまった。

それを聞いたアリアが


「起きたか。多分筋肉痛だと思うから、極力動くな。より悪化するぞ。」

「分かったと言いたいが、それだと俺動けんの......」

「何のために私がいると思っている。」


平然と朝ごはんを持ってこちらへ来た。

いかにもクールな女の子って感じで、顔色1つも変えることはなくテキパキとしている。

激痛で死んでいる俺とは違ってな。


「ほら、飯だ。手を動かすことは出来るか?」

「あー、無理だな。動かしたら引きちぎれる予感しかしない。」

「そうか......ほら、口を開けるんだ。」


フォルスは渾身のネタを華麗にスルーされた為、精神ダメージを100食らった。

が、アリアがご飯を食べさせてくれるみたいで120回復したようだ。

ところで、この光景をシャルが見たらなんと言うのかな?


「って、熱い!熱い!ちょ......火傷するわ!」

「あ、申し訳ない。出来たてのことを忘れていた。火傷してたら後でシャルに治してもらってくれ。」


どっかのネタじゃないんだから、熱いスープを何もしないで食わせようとしないでくれ。

出来たてなのは湯気を見ても分かるでしょ......いくらうっかりでも驚くレベルだわ。


「今、スープ冷やした方がいいか?それとも冷えるまで他のを食べて待つか?」

「いや、今冷やしてくれ。これが1番美味しそうだしな。」


どれも美味しそうな料理なんだが、スープが香りもよければ見た目もいい。

メインなんだと一目見て分かるぐらいに。

そして何より、アリアの表情も少しだけど明るくなった気がしたし。


「分かった。その後、味の感想を聞かせてくれ。」

「俺は厳しいぞ?それでも味の感想を聞きたいのか?」

「大丈夫だ、ミールよりは優しいはずだからな。」


ごもっともです。

あのご飯の怪獣より、厳しい採点をする人はこの世に存在しないだろうな。

てか、厳しいと言ったが俺は優しいほうだろうな。

料理評論家とかならめんどくさいぐらい感想を言うけど、あくまでも俺は転生者だからそんなに言わないよ。


「フォルス、飲めるぐらいには冷やしたぞ。」

「んじゃ、いただきます......と言いたいがどうやって冷やした?」

「いや、息で冷やしたが?」


オーマイガー......また俺は難問を解かないといけないのか。

この世界の女性は全員彼女とするようなことを普通にするのかな?そうなのかな?

なら、別にこれは考えることではない。


「文句無いぐらい旨いな。これがアリア特性のスープか。」

「あぁ、私が緻密(ちみつ)な計算をして導き出した最高のスープだ。エルフ族の朝はこれで始まるからな。」

「へぇ、これを毎日なら幸せだな。朝は元気が欲しいしな。」

「......!?」


アリアの顔がほんのり赤くなり、こちらを見ている。

俺なんかした?いや、太陽の光のせいだな、そうだと信じたい。

でも、謝っておくか......怒ってたら申し訳ないし。


「ごめ――

「いや、別にフォルスが毎日食べたいのなら作る......からな?別に急に結ko......

「一旦、落ち着け。ほら深呼吸だ。」


俺が悪くないことは十分理解した。

けど、どうしてこうなったんだ?無意識になんかしてたのか?怖っ。


「と、とりあえず飯を食べるか?ほら、な?」

「だから熱いって!あと、ゴリ押しすんな!熱さの反動で体が動いて体が痛むわ!」


今度こそ火傷した、ヒリヒリするもんな......痛てぇ。

まさかとは思うが、念の為に(?)言っておこうか。

アリアって、案外うっかり屋なのかもな!

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