4話 戦闘
4話です!
果たして、フォルスとシャルは宿に泊まれるのか?
結果は本文へどうぞ!
「レクレール家の方でしたか!お部屋は2部屋でよろしいでしょうか?」
受付の人から緊張している様な感じが消え、明るくなったのを感じた。
態度が変わったから、レクレール家と仲が悪いと思ったわ。
明るいってことは、父さんと知り合いなのかな?
まぁいいや、別に悪い気はしないからね。
「私は、1部屋でいいです。いいですよね?お兄様。」
「えっ?」
シャルは少し微笑みながらお願いしてきた。
どうしてだ、シャル?2部屋空いてるならそれでいいじゃんか。
まさか、さっきのチャラ男の事を考えて......全く、優しい妹だ。
「やっぱり、1部屋でお願いします。その代わり、大きい部屋はありますか?」
「はい!ありますよ!キングルームへご案内します!」
いかにもデカそうな名前の部屋だな(笑)
とりあえず疲れたし休みたい。
深く考えるのは一旦やめよう。
「こちらです!ごゆっくり〜」
さぁ今日は魔導書を読まず、シャルの寝顔を見ないで寝るぞ。
今朝の俺みたいに寝坊してしまうからな。
「寝るぞ、シャル。明日も朝早いし、今日の疲労もあるからな。」
「はい!お兄様♪」
明日には教会のある街、ソーガル元中央都市へ着く。
名前の通り、元々は中央都市だった所だ。
かなり栄えているはず。
そこで1泊して、その次の日に教会へ行く。
だから極力体力は回復しておきたい。
さて、寝ようかな。
「おやすみ、シャル。明日も頑張るぞ」
「おやすみなさい。お兄様♪」
♢
そして次の日、俺たちは朝早くに村を出た。
ちなみに、昨日のチャラい冒険者の人には会えなかった。
きっと宿屋で爆睡してるのだろうな。
あいさつしに行きたいが、寝てたら迷惑になるだろうからやめておこう。
「さて、今日はソーガル元中央都市へ行くぞ。そして、明日そこで魔法属性を貰う。いいか?」
「はい!もちろんです!」
馬車で会話しながらしばらく進んでいると、目の前にビックスライムに襲われている人がいるのを見つけた。
さすがに俺はそんな人を見捨てたりはしない。
俺は馬車から勢いよく出ると、こう言った。
「そこのおじさん、早く逃げて!」
「君に何ができるんだ!早く君も逃げるんだ!」
なめてもらったら困る。
俺はこう見えても魔力無限だからな。
さて、あの人は俺の後ろに行ったし”あれ”を使うか。
左手を上に掲げ、魔力を込めスライムに言った。
《魔力弾》
”ドーン”と言う爆発音と共に、スライムは跡形もなく消えた。さすが魔力5万の魔力弾。
ビックスライムでも余裕で倒せるな。
そのせいで、魔石や素材は回収出来ないが。
早く属性魔法が欲しい(泣)
「お兄様、怪我はありませんか?」
「大丈夫だシャル、ありがとう。」
シャルが馬車から出てきて話しかけてきた。
可愛い。魔力弾の疲労も吹っ飛ぶ程に。
そんなことを思ってると、さっき助けた人が話しかけてきた。
「こんなに強いのに、あんな事を言って悪かった。気持ちだがこれを受け取ってくれ。」
ジャラ。
え、こんなに銀貨くれんの?いやぁ、助けて良かった(笑)
「有難く頂きます。ちなみに怪我はありませんか?」
「あぁ、大丈夫だ。少し足を擦ったぐらいだから、大して痛くない。」
良かった、大怪我じゃなくて。
普通の人ならさっきのスライムの攻撃でも大怪我だ。
運が良かったのだろう。
「じゃあ僕達はこれで。」
寄り道をしている暇はない。
出来れば早く目的地に着きたいからな。
疲労も少し溜まったし。
「ありがとう。少しでも早く目的の街に着くのを祈ってるよ。」
太っ腹ないい人だった。お腹も(笑)
そういえば異世界に来てから嫌な人には出会ってないな...
いや、俺を産んだやつがいた。
でも、きっといい人が多いのだろうな。
そして、10時間ぐらい馬車を走らせると”ソーガル元中央都市”が見えてきた。
10時間といっても、体感は2時間くらいだけど。
「着きましたね、お兄様♪」
「そうだな。さすが元中央都市、すごく広いな......昨日の村とは比べ物にならないぐらいにな。さて、とりあえず宿を探そう。」
探すまでも無かった。目の前に宿屋があった。
今日は部屋を2部屋借りて、すぐに寝た。
ちなみにシャルは1部屋が良かったみたいで、少ししゅん......としてた。
かなり俺の心が傷んだ。
ーー朝になり、のんびりご飯を食べたり、シャルの髪を結んだりして教会へ行く準備が出来た。
「さぁシャル、教会へ行くぞ。準備はいいな?」
「はい♪お兄様♪」
宿屋を出て、”ギュッ”と手を繋ぎながら俺達は教会へ向かった。
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