3話 出発
3話です!
ついに2人が教会へ行きます!
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「よし......忘れ物はないな。」
教会へ行く準備をし終え、馬車の方へと向かった。
楽しみすぎで心臓の鼓動が”ドクドク”、と早くなるのを感じた。
馬車の前には父さんと母さん、そしてシャルが待っている。
「2人とも、準備は出来てるな。」
「もちろんです、お父様。覚悟とともに出来ております。」
さぁ、ついに教会へいくんだ。
1度命を捨ててここまで来た。
残念な属性になりたくない。
俺の未来がかかっている。
運を使い尽くしてもいいからいい属性になりたい。
俺はそうやって祈り続けてきた。
「片道2日間の長旅になるだろう。旅の無事を祈る。」
父さんを見て、うなずきながら俺とシャルは馬車へ乗り込んだ。
「それでは行ってまいります。」
そう言うと馬車を出発させた。
2人とも手を振ってくれているのが見えたから、俺たちも笑顔で手を振り返した。
「お兄様、今日は野宿ですか?お父様から何も聞いてないのですが......もちろん、私はお兄様と同じならいいですけどね♪」
確かに考えて無かった。
てか、親2人とも本当に大切な事をいつも忘れているよな......
シャルは最悪野宿でもいいのか、よかった。
もし村がなかったらどうするか大変だからな。
「とりあえず地図を見てみよう。途中で街があったらそこで泊まろうか。」
「そうですね♪」
俺は地図を開き、今日のルートを指で辿ってみた。
少し目的地より遠くになるが、小さい村か見つかった。
「少し遠くになるが”ラール村”があるな。そこの宿に泊まろう。」
「了解です!」
ラール村。
確かそこは小さな村で、周りには弱いモンスターしか湧かないから初心者冒険者にはうってつけの村だったはずだ。
そこなら安全に泊まれるだろう。
フラグ無しで。
ラール村に着くまでに、途中の草原でお昼ご飯を食べたり、馬車の中でシャルと会話したりして楽しい時間を過ごしてたら、あっという間に夕方になっていた。
「そろそろラール村が見えてくるかな?」
「はい。あと少しです♪」
そうやって喋っていると村が見えてきた。
馬車を止め、俺たちは村の中へ入っていった。
宿の場所が分かんないから、冒険者みたいな人へ聞いてみようと思う。
コミュ障は”多分”克服したからな。
「すみません、宿ってどこにありますか?」
「宿ならこっちにあるぜ。兄ちゃんたち、着いてきな。」
チャラい。
ただひたすらにチャラい。
でもこれが異世界の普通なんだろうな。
もう少しこの世界に慣れないと、ゴミみたいな前世の常識は関係ない。
「ほら、ここだぞ。手続きは自分たちでしてくれ。俺はよく分からんから。」
「ありがとうございます。お兄さんはどうするんですか?」
少し疑問だったから質問してみた。
初心者冒険者だからお金が無いのかな?もし無いなら、1泊分は払ってあげたい。
どうなんだろうか。
「俺はもう少しスライムを倒してから泊まる。レベルアップしたいしな。」
キリがいいところで休むタイプの人か......本当に強くなりたいんだな。
その決意、昔の俺に分け与えてくれ。
「そうなんですね。強くなれるように頑張って下さい。」
「おう!」
そう言ってチャラ男は村を出ていき、草原へ向かった。
また明日会えるといいな。
まぁ、明日はすぐに出発するけども。
そんな事を考えながら宿屋の中へ入っていった。
「こんばんは。身分証はお持ちですか?」
「はい、持っています。」
身分証を出すと、受付の人の態度が変わった。
どうしてなんだ?俺らは貴族のだが......泊まれるよな?
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