30話 生還
ダンジョンに入る時に開けた扉の前まで俺らは到着した。
入った時には扉は消えてしまっていたが、ボスを倒したからか復活している。
「これでダンジョンを出るぞ。忘れ物は無いかとか大丈夫だよな?」
「大丈夫よ。面倒臭いぐらいフォルスが言っていたから。」
「あはは.......」
返事に困った俺は苦笑いをして返しておいた。
これは前世の癖だから、どうしようもないよな。
「まぁ、とりあえず開けるぞ。」
でかい扉を力強く、そして勢いよく開けた。
よく考えたら行きの時、あっさりとこの扉をミール開けていたな.......さすが剣士。
俺は筋トレとか嫌いなんだ、だから剣は使いたくないのよ。
そんなことを考えている間に外へと出ていた。
「.......特に変わった様子は無いわね。」
「いい事じゃないか?魔物の数は減っているのは確かだし。」
「そうかしら?」
「警戒魔法使ってどこに魔物がいるか確かめてみたけど、その差は圧倒的だからね。」
最初の時はアリみたいに大量にいたけど、今は20匹ぐらいになっている。
半径50メートルでこれだから、アーティファクトを取っていなくても攻略したって事になるでしょ。
「転移魔法陣起動させましょうか、お兄様?」
「俺が起動させるわ。魔力無限だしな。」
「フォルスは魔力無限なのか!?」
俺のステータスを知らないアリアは驚きを隠しきれなくなり、めっちゃ見てきた。
それも目を合わせてきているし。
「ほら、ステータスだ。これで本当だと分かるだろ?」
「.......代わりにスキルが無いのか。」
「そうそう、魔力無限がスキルみたいなもんだし。」
「そうか。私のステータスはこれだ。」
アリアは隠す様子もなく、堂々とステータスを見せてきた。
【アリア・キャンベル】
種族:エルフ
職業:元指揮官
スキル:弓魔法”上限解放”風魔法”上限解放”
HP:130000
MP:400000
属性魔法:弓魔法Lv∞(スキル、神の加護)風魔法Lv∞(スキル、神の加護)
魔眼:なし
疲労度:1%
「おいアリア、上限解放って俺と同じぐらいのチートじゃんか。」
「そうか?どんなに強い魔法も魔力がなければ、元も子もないぞ。」
「確かにそうだが.......」
俺はまず最初に上限解放に目がいってしまった。
だが、落ち着いて考えたら∞は転生者しか持たないのでは?.......
いやまて、ここでこの事を言ったら転生者ってバレてしまう。
落ち着け、落ち着け、考えすぎだ。
「アリアさんは属性魔法、この2つ以外覚えていないのですか?」
「そうだ。上限解放されているから、この2つを極めようかと思ってな。」
「それもいいですね!」
俺が聞こうとしていた質問をシャルが先に質問した。
∞だと永遠に新しい魔法が出てくるんだろうな。
それはそれで楽しそうな追加能力だよな。
「さぁ、帰るぞ。アリアの入学もあるし、ダンジョン攻略成功で注目されまくるのを覚悟しておけよ。」
みんなが頷き、準備が出来たのを確認してから魔法陣を起動させた。
行きと同じように光に囲まれて、瞬きをする間にはもう学校へ着いている。
「先生、帰ってきました。」
「おぉ!フォルス君たちじゃないか!早かったね!」
「はい。とりあえず他にも色々話があるので、どこか話せる場所は無いですか?」
「校長室へおいで!」
よりによって校長先生だよ.......
プラスで考えたら、すぐに先生に報告が出来て楽だけども。
少し怯えながら?校長室へ入っていった。
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