25話 協定
――あれから少ししてから、エルフの村へと俺らは帰って行った。
まずは女王様に報告をしたい所だが.......どうやって入ろうかな?
「アリア、まずは女王様に会いに行きたいんだけどどうすればいい?」
「こっちよ、ついてきて。」
彼女は最短の道を知っているようで、バーガスの時とは全然着いた時間が違った。
女王が協定を結んでも大切なエルフなんだろう。
バーガスの前の指揮官だったのかな?
なんか声だけでも頼もしいし。
とりあえず、女王様の前だし深く考えるのはやめておこう。
「女王様、バーガスの妹さんを連れてきました。」
「こんなに早く.......凄いですね。ありがとうございます。」
「いえ、僕らは普通に攻略しただけですよ。」
驚きを隠せきれてないけど、落ち着こうとしている様子が見られた。
アリアはピシッと直立していて、銅像のように動く事が全くない。
まぁ、俺は動かないのが苦手だからめっちゃ揺れているとも思うけどね。
やっぱりエルフにとって、女王様は凄く偉大なんだろうな。
「さて、協定の話ですが.......何を求めますか?」
冷静になった女王様が、協定の内容を相談してきた。
どんな協定にするかは攻略しながら、2人に相談しながら進んできたから悩む必要は無い。
2人に俺はアイコンタクトをして、目を女王様の方へ向けてこう提案した。
「自由にこの村への出入りを許可して欲しいです。また、どちらかが戦争などの大事になったら助けるようにしたいです。」
「それだけでいいのですか?他にもお宝をよこせとかでもいいのですが.......」
「いえ、僕らはエルフと仲良くなりたいだけなので。」
驚きもあるが、嬉しそうにしている女王様とアリアが深く頷いている。
もちろん、協定だから相手の希望も聞かないといけない。
護衛として、1人だけ置いてくれだけはやめて欲しいな.......
仲間とは離れたく無いからね。
「エルフ側の願いですが、アリアをパーティに入れてあげてください。どうですか?」
「女王様!そしたら指揮官は誰がやるのですか?」
「それは貴方の兄がやってくれます。アリアも、エルフの村から出たいのですよね?」
「分かりました。」
エルフ2人の熱い会話を聞きながら、仲間が増えるのかと嬉しい気持ちで考えていた。
でも、手続きや入学もしないといけないのは面倒いな。
「僕らの仲間になるのは大歓迎です。ですが、アリア本人が嫌なら協定破棄でもいいのでパーティに入らなくてもいいですが.......」
「私は君たちのパーティに入る。自分の意思だ。」
「分かった。じゃあ女王様、協定成立でいいですよね?」
「いや、あと1つだけ.......」
女王様は少しだけ笑みを浮かべて、最後の願いを話してきた。
「2日間、協定成立を記念してパーティを開くのですがそれに参加してください。それが最後の願いです。」
「それならもちろん参加させてもらいますよ。僕ら楽しいこと好きなので。な?みんな。」
3人とも大きく頷き、シャルは笑顔を浮かべた。
多分、ミールは屋台のご飯でもイメージしているのだろう。
だってニヤニヤしているもん。
アリアは女王様の前だから真面目な顔から変わることは無かった。
仕方ないけども。
「それでは明後日から開始なので、それまではのんびりとしていてください。お疲れ様でした。」
俺らは最初の時に泊まった部屋へ行き、話し合いを始めた。
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