21話 攻略(3)
「さっさとあいつを倒して13階層へ行くぞ!」
「分かりました♪」
そう言い気合いを入れて戦おうとすると、隣から大量の剣がひっきりなしに飛んできた。
もちろん、俺とシャルにもお構い無しにね。
「キモイ!死ね、死んで!」
大声を上げて大量に攻撃してきてたのは案の定、ミールだった。
絶対、魔力や疲労のことを考えてないでしょ。
俺らは少し離れた木の上からミールの事を見た。
「なぁシャル、ミールってマジで魚型の魔物が苦手なんだな。」
「そうですね。冷静な性格はご飯の時よりも無くなってますもんね。」
俺らは死んでもなお、滅多刺しにされているこの沼のボスをみて苦笑いをしている。
また、死んでるにも関わらず叫んで攻撃しているミールに恐怖感を感じていた。
心から魚型の魔物には合わせちゃいけないと、きっとシャルも思っただろう。
♢
「.......」
顔を真っ赤にしたミールがフードを深く被って近寄ってきた。
我に返って、跡形もない魔物と遠くで苦笑いしている俺らを見て、恥ずかしくなったのだろう。
無言でよく分からん空気が漂っている。
「気にすんな、魚型の魔物嫌いだと良く分かったから。」
「.......」
「なんかすみません.......ミールさん。」
どうしてくれるんだ、この空気。
俺よ、早く解決方法を見つけろ.......解決方法を。
うーん、解決方法.......あ!あれがあった!
「ほ、ほら、2人とも。エルフの村で買った腕輪だ。パーティで同じやつにしといたからな、つけてみろよ。」
「わぁ!オシャレです!ありがとうございます♪」
「.......悪かったわね、ありがとう。」
「さっきも言っただろ、気にすんなって。あと、この腕輪をつけている相手の状態が分かるから、怪我をしたらすぐに分かるぞ。」
「便利な付与魔法ですね♪」
そう話すと、2人とも右腕にあげた腕輪を嬉しそうに付けていた。
俺は腕輪に着いて知識を知らないから、とりあえず2人が付けた右腕に付けた。
もう少しだけファッションに興味を持たないとな。
「さて、用は済んだし13階層へ行くか.......ってミール魔力は?」
「3分の1を切ってるわ。だから魔力供給してちょうだい。」
「俺は魔力供給装置じゃないぞ。」
そう言い、クスッと笑っている彼女に魔力供給をした。
ところで魔力枯渇ってどれぐらいで起こるんだ?
やっぱり0になったらか?
まぁいい、俺には起こらない話だからな。
「さぁ、13階層へ到着だ!でもなんも見えん!。」
「よりによって霧がかかっているわね.......困ったわ。」
「あ、霧なら光魔法で消せますよ?」
「ナイスだ、シャル。」
そう言った瞬間、シャルは魔法陣を展開して光魔法を放った。
もちろん名前をつけるほどの魔法ではないけど。
そして、使った瞬間に辺りの霧がいっせいに晴れて薄暗い森の中となった。
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