19話 エルフの村(2)
中に入ると、エルフの中での騎士団が並んでいて敬礼をして俺らを迎えた。
その先には王座に座っている若い女性が、美しく座っている。
そう、これが女王様だ。
「女王様、例の来客です。町に危害を与えなかった、珍しい人間です。」
「ありがとうバーガス、下がっていわよ。」
「了解致しました。」
優しい声で喋り、バーガスに下がってもらうと女王の側近の騎士以外も下がって行った。
てっきり、騎士たちが一斉に襲ってくるのかと思ってたわ。
「あなた達が王立学校のパーティなのよね?3人しかいませんが.......」
「私達のパーティは3人よ。他に同じぐらいの実力者がいないから。」
「そうなのですね.......さて、本題に入りましょうか。」
女王様は俺らと目を合わせて、様子を確認していた。
流石にまだ疑いが晴れるわけじゃないからな。
正気に言うと、俺もまだ怪しんでる所も多少はあるからな。
「さっきの指揮官、バーガスの事は分かりますよね?」
「もちろんです。」
「単刀直入にいうと、その子の妹を連れて帰ってきて欲しいのです。」
「.......それで信頼は得ることが出来るんだな?」
「はい。もしも連れてきてくれたら、Sonickillerとの協定を結ぼうかと。」
エルフと協定か.......断る理由は1つも無いな。
もしも俺らが不利益な協定なら結ばない手もあるし、他のことを頼もうか。
とりあえず、詳しく聞くか.......
♢
「じゃあ、その依頼を受けます。」
「本当ですか?ありがとうございます。」
詳しく聞いたところ、前にこのダンジョン攻略に来た人間が無理やりバーガスの妹を連れてって、その後1ヶ月ほど帰ってきてないと。
それなのに人間は、真ん中のエレベーターみたいなやつで逃げようとしてたから怒ったバーガスが弓矢で殺し、そのせいか学校にとっては帰還者がいないダンジョンとなっていて放置されていたらしい。
エルフが可哀想だ。
「今日は少し休ませてもらいたいのですが、どこか宿屋はありますか?」
「残念ですがないですね。でも、もし良ければここの空いている部屋をお貸ししましょうか?」
「ありがとうございます、明日の朝に出発するので出来れば早めに寝たいですね。」
「分かりました、すぐに用意させます。」
そう言うと、側近の騎士に指示するように言ったのか急いでここから出ていった。
本当に優しい女王様だな。
「.......もしもお兄様もバーガスさんと同じ状況になったらどうしますか?」
「え?とりあえず探して、見つけたらそいつを殺してしまうと思う。見つかんなかったら、片っ端から街を破壊するかな。だから、俺はバーガスは兄としてした事は間違ってないと思うぞ。」
「そうですね.......私は幸せ者です♪」
不意打ちの笑顔を食らってしまい、ニヤニヤしそうな時にさっきの騎士から部屋が準備できたと呼ばれた。
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