1話 誕生
前世の時の朝とは違い、スッキリ目覚めるとそこには、俺を産んだ親らしき人が涙を流しながら会話をしている。
「この子の名前はフォルスにしましょう!予想できないぐらい強い子になるのを祈って......」
「ああ、そうしよう......フォルスか、いい名前だな。」
名前についての会話をしているようだ。
これから俺の名前はフォルスか.......漢字じゃないから慣れないな。
そういえば流石異世界、美男美女だな。
ということは、俺も念願のイケメンなのでは?早く鏡がみたい。
今までなら鏡は一切見たくなかったのに、こんなに見たい日が来るとは。
てか、貴族なのか?まぁ、感じ的に貴族だろうな。
貴族じゃないのに使用人がいるわけないもんな。
大量の疑問が湧いている時に、
「それでは、フォルス様の鑑定をしましょうか。いいスキルがたくさんあるでしょうな。」
と占い師のような爺さんが俺を笑顔で見て言った。
きっと、鑑定士なのだろう。
明らかにそれらしい姿だし、口調もそれっぽい。
ちなみに、鑑定スキルも欲しかったスキルの一つだった。
鑑定スキルよこせと爺さんに言いたかったが、流石にやめておいた。
そんな事を思っていたら、魔法陣の上に置かれ、少ししたら爺さんが水晶玉を見ながら何がブツブツ言っていい始めた。
おいおい爺さん、漫画でありそうな頭に"!?"が出ている時の顔をしないでいいからなんか喋ってくれ。心配になる。
「スキルが無いじゃと......いや、こんなことは無いはずだが。どういう事じゃ?」
爺さん真面目にやってくれ、親が唖然としているから。
俺の能力は魔力無限。
ん?能力?あ、そうだ、この世界は生まれる時にスキルを貰う。
スキルとは特殊能力で、鑑定スキルだったら相手のスキルが見れる能力、賢者なら色々な知識が何もしなくてもある能力。
しかし、俺は魔力無限。
スキルではなくステータスのアップであり、そのせいかスキルは貰えなかったようだ。
しまった、やらかした。
このルートは......異世界漫画でよくある......
「スキルのない人間が私達の一族にいたら名誉が傷つきます。なので、死産にしましょう。山奥に捨ててきなさい。」
母さんが使用人の人に深刻な表情で命令をした。
やっぱり、察してましたよ。
スキルが大切な世界でスキルが無ければ人以下なのだろう。
あぁ、騎士の人がきたよ......誘拐です~助けて~。
もちろん、そんな俺の声は届かない。
もう馬に乗せられたよ。そして、だんだん山奥にきたよぉ。
「ここでいいか。じゃあな、スキルのない人間。」
きょろきょろしながら籠の中にいる俺を捨てた。
さよなら、異世界ライフ。
そう思いながら騎士の人が離れて行くのを見た。
さて、どうする?魔物はいないな。
「ガルルルル......」
前言撤回。
どうする?マジで死ぬわ......いや、あれを一か八か試してみるか。
"魔力操作"を。
これなら、かなり威圧ができるだろう。
流石に、こんなところで死にたくない。
さて、とりあえず魔力を50億使って、溢れるように操作すれば流石にビビるだろう......いや、それができるなら"魔力弾"を作れるでしょ。
属性がなくても使える簡単な魔法で、魔力を一点に集中して放つ魔法だ。
魔力50億の魔力球を作ろう。
一点に集中して......放つ!!
『バコーーーーーーン』
やべ、外して奥の山を無くしてしまった。
うん?山が無くなる?威力がおかしいだろ(汗)
あと、さっきのウルフは?あ、固まっている、亡くなった山をみて。
君の故郷だったらごめんね。
そう思ったら俺を見て、やばい奴だみたいな顔をしながら逃げてった。
助かったのか......?まあ、山が犠牲になったけど。
とりあえず周りの確認をしたいが......あれ、すごく眠たい......確認をしたい......のに......
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