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学生時代の勉強で何を学ぶか

作者: ホーリョ

長くなってしまって、少し内容が絡まっているかもしれません

すみません

「こんなの将来に出て絶対やらないでしょ」


現学生、元学生であるほとんどの日本人はこの言葉を一度は目にしたと思う。


英語はともかくとして、徳川歴代将軍、中国歴代王朝、ピタゴラスの定理、三角関数、漢詩。

こういったものは大学入試を最後にぱったりとつかわなくなる。


もちろん教師や予備校講師、家庭教師といった学生に関わるような職業に就くならこれからもお世話になるだろう。また、歴史や古典、現代文など教養として引き続き楽しめる要素もたくさんある。


だが、間違いなくほとんどの人間は、苦労して覚えた中学高校時代の知識を、大学生になって数年後には綺麗に忘れ去ってしまうのだ。


では、なぜみんな苦労して勉強することになるのか。


【高校で勉強する理由①】


よく言われるのは、いい大学に行くため、である。そう言われる理由を述べる。


<日本は学歴社会である>


働き方には、頭を使う仕事、体を使う仕事の2種類があるが、頭を使う仕事に行くならば大卒(短大卒)という学歴は必須である。


それはなぜか。


大学名によって信頼度は異なるものの、大学卒は信頼がおける。大学がその学生を保障してくれたいるからだ。


例えば、美容院は美容師の専門学校生を採用することが多い。なぜなら、専門学校で専門的に学んできた、という技術的、能力的な信頼があるからだ。


では、○○商社という会社はどうやって採用を決めるのだろうか。日本にビジネススクールはまだ少ないし、あったとしても学生はほとんどいない。


答えは学歴である。


東京大学出身ということは東京大学に入るほどの学力があり、東京大学を卒業できるほどの学力がある、ということを東京大学が証明しているのだ。東京大学に証明してもらっているから企業は安心して東大生を採用するのだ。


同様に、日本大学出身ということは日本大学に入るほどの学力があり、日本大学を卒業できるほどの学力がある、ということを日本大学が証明しているのだ。


では高卒はどうだろうか。

日本中の人が知っている高校は一体いくつあるだろうか。


○○高校に入るほどの学力があり、○○高校を卒業できるほどの学力がある、ということを○○高校が証明している、と言われて安心してその高卒の学生を採用する企業はあるだろうか。

少なくとも、より信頼性の高い大卒を優先するのは目に見えている。


<学歴社会の影響が比較的少ない職業>


したがって、頭を使う仕事をするには大卒という学歴が必要となってくる。


一方で、体を使う仕事は学歴は絶対的ではない。つまり、高卒でも決して不利ではない。


声優や、料理、美容師といった高度で特殊な技術が必要な場合は専門学校に行く必要が高いが、原則として体を使う仕事で大切なのは体力、つまり若さだからである。



【高校で勉強する理由②】


しかし、このような「いい大学に行くため」に高校時代に勉強するならば、問題が生じる。


体を使った仕事に就く人や、専門学校に行く人にとっては高校の勉強はムダになってしまうのだ。

また、頭を使った仕事に就く人も、ほとんどは大学受験の終了とともに用済みになる。


冒頭で言った

「こんなの将来に出て絶対やらないでしょ」

という状態になるのだ。


そしてこのセリフは実際にその通りだ。

この世の中は将軍の名前を知らなくても就職できるし、指数関数が分からなくても出世できる。


では、初めの問いに戻る


何のために勉強をするのか


それはこの社会で必要な「結果の出し方」を学ぶためである。


推薦入試なんかを除くと、大学入試で評価されるのは100%「結果」である。

病気の母親に代わって、妹の世話をしながら、家事をしながら、必死に勉強して80点取った人よりも、親の力で事前に問題を入手して90点を取った人が評価される世界だ。


「結果」を重視することは社会も同じである。しかし、大学入試とは違う。社会にはテスト範囲なんてない。家庭教師なんていない。本屋に行っても参考書なんて売っていない。そんな状態の中で結果を出さなければならない。


そして、その結果の出し方は学生時代に嫌というほど学ぶことができる。


結果の出し方は個人によって異なるため、具体的な話ができず、分かりにくいかもしれない。


しかし、自分はどのようなテスト勉強をしており、なぜその方法をとっているのかという現状把握、何点取りたいのか、という目標確認、

そのためには何をどのようにすればいいのかという勉強方法の確認・修正


を常に把握することで結果を出す方法を学ぶことができる。


難しい話ではない。おそらく学生はみな無意識にやっている方法なのだから。

その無意識にやっている方法が、学生時代に学ぶ、社会で最も役立つことなのだ。



コツコツと勉強してきて100点取った人と、暗記パンを使って100点取った人。

社会で活躍するのはコツコツ勉強する人であることは薄々わかるだろう。


では、二人の間は何が違うのか。

自分で生み出した人と与えられただけの人


「結果を出す力」の有無なのだ。

読んでいただきありがとうございます。

分かりにくい内容だったと思いますが、内容が分かった方、感想や意見をお待ちしています

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほどな〜って思いました。 今、現役高校生で絶賛コロナ休校中でもうホント家での勉強に飽きてた頃なんですよね、、、 人生が意思決定の連続であるということに加えて結果を出すことに意味がある社会…
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