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森
「どうしてこんなところに・・・・・」
少年は暗い森の中にいた。差し込む光は見えず、周囲に木があることしか分からない。背に床をつけ、感じる感触は弾力性のある草。Tシャツとジーンズの姿のまま、肌寒さを感じながら一歩一歩慎重に歩き出す。訳の分からない状況に萎縮してしまいそうなのを耐え、動かずに居ることより歩いて情報を得ることの方が不安を払拭できたのだ。しかし歩いても歩いても見えるのは木、木、木。前も横も後ろも木に囲われ、30分たった今も目が覚めた場所となんら遜色ない景色だった。
「」