表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君しか見えない  作者: 影月かのん
4/5

獣を満たすのは食べ物よりもアレ

飯、食いに行こ。


個室のドアを少し遠慮がちにノックして言われたその言葉に、疲れた俺のこと気にしてんのかな、って思ったんだけど。


ドアを開けたらまた襲われそうになってうん、ちげぇや☆と思い直した。


部屋を出ると丁度日向と香野も飯を食いに行くところだったみたいで、食堂まで一緒に行った。


食堂は飯を食いに来た奴らでいっぱいだ。

食堂は3学年共同か。

1年は少し居づらいかも。


ってまあ。

俺の横と前にいる合計3人は何っにも気にせずがっつがっつ食べているが。

成長期男子の胃袋ってやっぱすげぇよな。

俺は寝起きだからか今は少し食欲がない。

普段だったら皆と同じぐらい食べるんだけどな。


「寮の部屋の割り振りって、どうやって決まってんの?」


俺は少し早めに食べ終わったので質問してみる。

気になってたんだよな。


「大体が適当みたいだよー、俺達みたいに申請し

 てなかったら」


さらっと日向が答えてくれた。

そうなのか。


俺は知り合いがいたわけじゃなかったから何も書かずに提出したんだっけか。


「俺達、ずっと一緒だったから。

 今更離れるとか無理。

 日向君いなきゃ俺生きてけない」


香野はチャーハンを口に含みながら真剣な表情で言う。

でもごめん、真剣味がハムスターみたいにほっぺが膨らんでるせいで掻き消えてる。


「香野君、ありがとね」


ア。

ラブラブモード突入ですか。

やめてくれ。こんな人いっぱいのところで。

それに、お前らがそんな雰囲気になるとさ。


「…………」


三阪が獣みたいな目つきに変わるから。


まだ会って一日もたってないのにここまで理解できる俺天才じゃね?とか思ってみる。


「……皆食べ終わったかー!?」


駄目だ。

三阪が駄目だ。

早急にここから脱出しなくては。

二人の世界に入りかけていた日向と香野を急かして片付けさせ、俺達は部屋に戻った。



俺、何回三阪に怯えてんだ。

もう笑えるレベル。


この後、大浴場に日向と香野、三阪と4人で行ったけど、やっぱり狙われた。


てか、三阪カラダ良すぎだろ。

何したらそんな憧れのカラダになるんだ。

俺なんてヒョロヒョロのまんまなのに。

え?アソコ?

……ノーコメント。

一言言うとすれば、あんなん入れられたら俺死ぬから。


流石に大勢の前でがっつかれることはなくて良かったけど。

三阪に裸をガン見されるのはとてもいい気持ちではなかった。

怖すぎた。


部屋に戻ってからは速攻で個室の鍵を締めて寝た。

1日目で疲れすぎだろ、俺。


3年間持つのか、俺。




ーーー俺と三阪の出会いの日。

思い返せば懐かしい日。

ここからどうなるのかって?

それはのちのち分かるから。

このときの俺はまだ、怖いしか思ってなかったんだよなぁ。

そりゃそうだ。

嗚呼。

入学式の日もいろいろやばかったんだよなぁ。

次はその話をしようか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ