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言葉税

作者: タケノコ

「結婚してくれないかい?」

 と私は恋人に言った。返事はこうだ。

「ごめん」

 最先端のレコーダーがそれを記録していく。私はその子に熱弁した。

「君こそ僕が探し求めていた女性だ。頼む結婚してくれ」

 彼女はまた「ごめん」と言う。何度も口説いたが失敗。私はその月の言葉税を見て言葉を失った。七万円もひかれていた。喋りすぎたか。最近の社会は無駄口を叩かず、挨拶も頭を下げるだけ。会話をすると話す余裕があると判断され税を取られてしまうからだ。私はメールで飲み会に誘引されて行った。しかし会話はない。食事をとりながらメールでやり取りするだけ。変な時代になったものだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 星新一先生のショートショートを彷彿させてくれる作品ですね 確か中世ヨーロッパで窓の数で税が掛けられたケースがあったらしいです(ググるとイギリスの窓税とか、悪法として有名らしいです) この…
[良い点] 言葉税、画期的だと思いました。 こんな社会は嫌だ、という感じが面白かったです。
[良い点] 痛烈な、税に対する作品ですね。 終わり方もとぼけていて、好感触!(^_^) [一言] タケノコさんの作品にあたるのはワクワクします。
2018/02/17 08:44 退会済み
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