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エッセイ書いてみた

社会の先生

作者: 愛松森

子供は、周囲の大人を見て、マネをして、学んで、成長します。

 私もそんな子供の一人です。

 新高校二年の私は、これまで数々の大人を見てきました。それはもう、星の数ほど。

 そんな中でも、私の記憶に残る大人は数少ない人たちだけです。

 その中の一人の話を紹介します。

 私の社会の先生は授業を開始して10分間は身の上話をします。

 クラス人たちは、それが無駄でいやだという人がほとんどです。私は好きなのですが。

 そこで、高校1年生の1年間過ごしてその先生の話で今も私の記憶に残っているものを書きたいと思います。


 先生がとある市民マラソンに参加した翌日の話です。

 

 この年(30歳前後)になると、人から応援されることがまったくと言っていいほど無いのよ。皆さんは、応援されることが多いでしょ。でも、昨日は久しぶりに応援されて本当に私嬉しくて、途中しんどいなって思ってもがんばろうと思ったの。私ね、走りながら、なんで私こんなしんどいことしてるんだろう、と思ってたんだけど、ゴールしたらまた来年も走りたいなって思っちゃた。今もまだ筋肉痛なんだけど。


 私は、この話だけははっきり覚えています。一言一句とはいきませんが。

 応援されることの本当の価値をそれまでの私は知りませんでした。失って初めて気が付くとはよく言ったものです。

 私は失う前に先生に気づかされました。先生に感謝です。

 

 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  おはようございますm(__)m。タケノコです☆。  本作を拝読しました。心に残る良いお話です☆。応援される価値……あまり勘案したことはなかったですが若いときしかあまりないでしょうね。愛…
[良い点] とても善い話でした。 先生の言葉を素直に受け入れられる作者の心根が素晴らしいと思います。 [一言] 人の記憶や心情は、スポンジのようなものです。 社会でさまざまな経験を積むことで、スポン…
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