交渉者
「じゃあ説明します。イモータル・ワーク・ネゴシエイターズ(Immortal Work Negotiators)は私的に設立した非公式クラブ、同好会のようなものなの。先月発足してまず江崎さんと加奈ちゃんを誘って、今日が記念すべき第1回オフ会だったの。まさか秋元君が乱入するとは思わなかったけど」
「それは悪いことをしたみたいだね、内容がまったく把握できないけど」
精一杯の皮肉を込めて応じる。
「ふざけてるの」
隣の暴力女の怒気が強まる。
「すこし黙って話を聞きなよ、兄貴」
「ごめんなさい、まだ全てを説明する訳にはいかないの。秋元君を全面的に信頼するにはちょっと時間が必要だから」
人を脅しておいて信頼もクソもないだろ、あとで妹を丸めこむ必要がありそうだ。
「まず、第1にこのIWNはメンバー以外に活動・存在を知られてはいけないの、秘密結社ぽいかしら」
微笑む会長は魅力的だったが、今はただ恐ろしい。
「第2に目的はとある分野に関する資料や作品を収集するとしています。今はまだ詳しく言えないけれども」
「そして、最終的に私たちの手で新たな作品を生み出すことを目指しているの」
明日3/16に続きます