夜が広がる前に
叫んでいたんだ ずっと
もがいていたんだ 独り
楽しみも無く 笑いも無く
無為に 叫びがこだまする
それでもいいの?
生きていていいの?
そう
ボクは 無力な存在だ
何をしても失敗ばかり
生きていることが 原罪
存在証明の無い 人生と言う
茨の道
そのずっと 先にある
ボクには見えない 何かが
――おいでよ
呼んでいる
うん そう
呼ばれているんだ 何かに
従っていいの?
ボクには分からない 独りだから
ボクには理解出来ない 支えが無いから
叫んでいたんだ
もがいていたんだ
何かに すがるすべも無く
(壊れた模型飛行機)
行こうじゃないか 腰を上げて
どうせ見えないなら 今
叫んでももがいても 一緒だよ
そうだ
走り続けよう 力強く
夜が広がる前に