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怖かった出来事

作者: 冬月 葉
掲載日:2026/02/11

 今日、図書館が休館日で、本を返しに行きました。遅くなってしまい夜になってしまいました。ガラス越しから見える室内は、外の街灯に照らされて薄ぼんやり中の様子が見てとれました。室内は当然のように人影はありません。そして、図書館の敷地内にも誰もいません。当たり前です。休館日なのですから。

 駐車場には、車が一台止まっています。エンジンがかかったまま、車の中にも、誰もいないように見えました。覗き込むのは失礼な気がして、知らんぷりをして図書館に歩きました。

 入口に返却ポストがあります。借りていた本を一冊づつ栞が挟んでいないか確認して入れていきます。一冊。一冊。落とす事に、ゴトンと音が鳴ります。最後の一冊を入れ終わり、ふと返却ポストを見ると、二つの目が、私を見ていました。白い眼球と黒々とした瞳が、じっと私を見ていました。

 私は、背筋が冷たくなっていくのと同時に小さな悲鳴を上げ図書館から逃げ帰りました。


 その図書館には、行けなくなりました。あの目玉が、誰だったのか、幽霊だったのか、私は知りたくありません。


 ただ、あの目玉だけが、忘れられない私の怖かった出来事でした。

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