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夫がよそで『家族ごっこ』していたので、別れようと思います!  作者: 青空一夏
第二部

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18

お祭りの当日。


「おまつり! おまつり!」


ルカは嬉しそうに両手をぱたぱた振りながら、私の横をぴょこぴょこと跳ねていた。商店街の広場には屋台がずらりと並び、甘い香りと笑い声が満ちている。私たちのクレープ屋台も、隣の金魚すくいも大賑わいだった。


金魚すくいの屋台では旦那様とユリル、トミー、騎士たちが子どもたちの相手をしている。


「ルカ、いっておいで」


背中を押すと、ルカは小さな足でとことこと屋台へ向かった。


水の中の金魚を見て目を輝かせる。


「ルカもやってみるかい? これでお魚さんをすくうんだ」


ポイを握りしめ、水面をじっと見つめるルカ。何度も失敗し、それでも諦めず――ついに小さな金魚をすくい上げた。


「やったぁ!」


旦那様たちが拍手する。私も屋台の隙間から大きく手を振った。


その日、クレープ屋台は大繁盛し、用意した材料はあっという間に尽きた。


「旦那様、材料を取りに行ってきますね」


私は食堂へ向かい、小走りで戻る途中――裏通りで足を止めた。


酔った男たちが若い女性を囲んでいる。


「いいじゃねぇか、減るもんじゃなし!」

「やめてくださいっ!」


女性は必死に抵抗していた。助けを呼べる者はいない。


私はため息をつき、歩み寄る。


「困りますね。皆が楽しむお祭りの日に、このような真似は。おとなしく家に帰りなさい」


男たちの顔が歪む。


「なんだてめぇ、女のくせに――」


振り上げた腕を、私は無造作に掴んだ。


次の瞬間。


「痛っ、痛ててっ!」


関節をひねり上げる。体勢を崩した男を足払いで倒し、別の一人の腕を極め、地面に叩きつける。抵抗は数秒も続かなかった。


「女だからと侮ってはいけませんよ」


最後の一人を地面に転がし、微笑む。


「弱い者にしか立ち向かえないあなた達は、私の敵ではありません」


「文句があるならグリーンウッド侯爵家へどうぞ。商店街近くの、一階が食堂とカフェの家です。ご存じでしょう?」


男たちは青ざめた。


「ひっ……レオン騎士団長の奥方!? すみません!」


蜘蛛の子を散らすように逃げていく。


助けた女性は涙目で頭を下げた。


「ありがとうございます……! 本当に素敵です……元女性騎士という噂は本当だったんですね」


「どういたしまして。女性ひとりで裏通りは危ないわ。気をつけて」


――そのとき。


視線を感じた。


裏通りに面した人混みの向こう。こちらをじっと見つめる影がひとつ。敵意はない。だが油断もできない。


影がゆっくりとこちらへ歩み寄る。


そして――

 





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