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お隣さんとの甘口生活  作者: シロ
7/8

パンケーキ

彼女出会ってからもうすぐ1ヶ月ちょいが経とうとしていた。

その間に彼女との名前の呼び方が少し変わっていった。

「亜珠、もうすぐで球技大会があるけど1年生って何の競技やるの?」

「1年生はバレーボールだった気がします。」

確か秋が1年生の時はサッカーだった。

「秋くんたち2年生は何の競技をやるんですか?」

「俺たちはソフトボールだな」

へぇーと声をあげる亜珠。

「私、球技系苦手なんですよね〜。」

「何言ってんだよ」

秋がこう言ったのにも訳がある。

もう入学式してから1ヶ月ちょいが経とうとしていた。1年生も入学してからある程度学校のことを理解し、落ち着きが出てきた。その結果、周りのことにも目が行き届くようになった。そうなると美少女である南瀬さんのことは学年で有名になるわけで周りからもよく注目される。部活動や生徒間での知り合いなど先輩後輩での話題になることもある。それを秋も耳にするということが多々ある。話題になる話は彼女が可愛いだの、勉強、運動が出来るなどの話だ。

「亜珠が運動出来るって話聞いたことがあるぞ。」

「そんなことないですよ!それよりも先輩は運動出来るですか?」

「まぁ人並み以上かな」

勉強ではトップの成績を誇る秋。運動もある程度は出来るのだ。

「秋くんの試合、応援しに行きますね!」

「おう。俺も亜珠の試合応援しにいくよ。」

「えへへ。私頑張りますね!」


時刻が19時を回った頃、

「そろそろ晩御飯の準備するか」

「秋くん、今日は何を作るのですか?」

「今日はパンケーキを作ってみようかなって思ってる」

「パンケーキ!?」

今まで以上のとびっきりの笑顔を見せる亜珠。亜珠は女子高生なので甘いものは好きなのだろう。

材料は元々買ってあったため買いに行く必要はない。

まずは材料を用意する。

作り方としては、

1.薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩をよくかき混ぜる。

2.牛乳に、電子レンジで溶かしたバター、卵を混ぜる。

3.1に2を入れてよくかき混ぜる。

4.中火〜弱火で焼く。

5.プツプツ穴があいて、表面の5〜6割が焼けたらひっくり返す。


「亜珠、ひっくり返す工程をやってみるか?」

「はい!でもやってみたいけどちょっと怖いです。

「大丈夫だよ。俺がついてるから。」

亜珠は安心したのか

「頑張ってみます!」

と言った。

材料を書かき混ぜる工程が終わり、ついに焼く工程まできた。

亜珠がフライパンに生地を落とす。生地がプツプツと穴があいてきたので

「そろそろひっくり返すぞ」

亜珠は緊張しながらも生地をひっくり返すが、うまく出来ないのかなかなかひっくり返すことが出来ない。そこで秋は亜珠の手を取りひっくり返す工程を手伝うと、

「っっ!!ああぅ」

手を取ると亜珠が変な声をあげる。

「ひっくり返すぞ。せーのっ」

2人でうまく生地をひっくり返すことができたが、

「秋くん。いきなりでずるいです……」

秋は亜珠が何を言っているのか理解してなかったようだ。

2人分のパンケーキを焼き上げた2人はパンケーキを食べる。

「甘くて美味しい!」

「たまにはこういうのもいいな〜」

2人はパクパクとパンケーキを食べた。

「そうだ。渡しておこうと思ってたのがあるんだが、」

「渡しておくもの?」

「あぁ。いちいち玄関まで行くのもめんどくさいってものあるから、合鍵を渡しておこうかなって。亜珠なら変なこともしないと思うし。」

亜珠は合鍵を渡してもらえて驚きと嬉しさの2つの感情があった。

その後だらだらと話をして帰る時間になったので、亜珠を玄関まで送り届けた。

「おやすみなさい。秋くん。」

「ああ。おやすみ。亜珠。」

そして亜珠は自分の部屋へと戻って行った。


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