おにぎり
「よ〜し。今日は頑張って美味しいおにぎりを作るぞ!」
--美味しいおにぎりの作り方--
炊き立てごはんを直に握るのでそのままでは熱くて握れない。なので『握る前に氷水で手をしっかり冷やしてから、炊き立てごはんを握る』とよい。氷水に浸す時間は握る直前に10秒ほど。
水気をふいたら、続いて塩を手に広げる。このとき、茶碗に軽く1杯のごはんに対して、指3本で塩をつまむくらいの塩加減でよい。指で取った塩は両手に広げる。
おにぎりがふんわりと握れたら、おにぎりの側面を一度ならして(手の上でおにぎりを横において上下からやさしく手を押し当てて形を整え)、最後にもう一度おにぎりを軽く握って、完成。
やっぱり料理本を見ると簡単そうに見えるけどふっくらとされるのは難しそうだ。
「あっっっつ!?!?」
大声を上げた南瀬さんを見ると涙目になっていた。
お皿の上には不恰好な形のおにぎりがあった。
「南瀬は不器用だし初めてにしては上手くいったんじゃないか?」
「お、お世辞はやめてください……」
目に見えるほど落ち込んでいる南瀬。クッキーを丸焦げにするような不器用な子だし、仕方ないちゃ仕方ない。
落ち込んでいる南瀬を尻目におにぎりをパクッと食べる。
「ごほっ、、」
「やっやっぱりまずいですか?」
秋の反応を見てさっきよりもより一層落ち込んでしまう。
「塩の付いているところと付いてないところの差が激しすぎるな。だからもっと手のひら全体に塩を付ければ美味しいおにぎりを作れると思うぞ。」
南瀬は咳をしながらもおにぎりを食べて次作るときに、注意すべきところを教えてくれた秋に驚いてた。
「最初なんてみんな失敗するもんさ。練習して美味しく作れるように一緒に頑張ろうな。」
南瀬の顔がぱぁーと明るい笑顔になった。
「泉さん!頑張って練習して美味しいおにぎり作れるように頑張ります!」
「おう。期待してるぞ。」
その後、秋が作ったおにぎりを2人で食べて、彼女とゆっくり時間を過ごした。
話毎の文字数など差があると思いますが、なるべく1000字以上を目安に描いていきます。