368:自己暗示の特訓!②
お久しぶりです!!!!!!
メンタルの浮き沈みが激しいですが頑張ります!!!!
『薫お姉ちゃん?』
私がじーっと見つめていたのが気になったのか、優希くんは私を見ながら声をかける。
⋯⋯って待って、いや、声がやばいんだけど!?
めっちゃイケボなのに可愛さまで感じる、なんか違和感というか本当に存在していい声なのか不安になるんだけど!?
「あ、ごめんね!何でもないから大丈夫だよ!」
『ほんと?』
やばい、脳が溶けそう。一言だけなのに、脳に響く。
『あのね、お姉ちゃんにずっと言いたい事あったんだ』
「えっ、何?」
無いと思うけど、実は私のことが嫌いだったとか言われちゃったら私死んじゃうよ?
『いつも、ボクに色々してくれてありがとう。
ボクがお姉ちゃんに返せるものなんてあんまりないけど⋯⋯』
「そ、そんなこと気にしなくて大丈夫だよ」
こんな時までそんな事を言ってくれるなんて、優希くんよっぽど気にしてたのかな?
『そんなわけにはいかないよ!
だから⋯⋯ボクに出来る事、考えたんだ』
やばい、この声。
聞くだけで私の事が好きなんじゃないかって勘違いしてしまうくらいに、湿度が高い。普段、こんなんじゃないのに⋯⋯
それに優希くんに出来る事ってなんだろう?
そう思っていたら——
「ひぅ!?」
優希くんが突然、ハグしてきた。私がたまにやる軽めのじゃなくて、かなりしっかりと。
「ひゃあああああああああ!?」
『いつも、ボクのことこうしてたでしょ?
だから、こうするのが好きなのかなって』
優希くんの温かな身体、柔らかな感触、優希くんの匂い⋯⋯耳元で囁かれるカッコ可愛い、良すぎて死ぬくらい良い声。
「あわわわわわわわわわわ」
頭が沸騰しそうっていうのはまさにこの為にある言葉だと思う。やばい、意識飛びそう⋯⋯
『お姉ちゃん、どう⋯⋯かな』
「ハァ⋯⋯ハァ⋯⋯す、凄く、良いよ」
あ、危ない。なんとか耐え⋯⋯
『良かった。お姉ちゃんがボクを好きなように、ボクもお姉ちゃんのコト、好きなんだよ』
「ふぇ」
今、なんて言った?
優希くんの口から、聞こえちゃいけない言葉が聞こえたような気がする。
頭がフル回転するけれど、情報量が多すぎてフリーズしてしまう。
『お姉ちゃん、聞こえなかった?』
「⋯⋯うん」
本当は聞こえてた。でも、もう一度聞きたいって思っちゃうのは仕方ないと思うの。
『ボクも薫お姉ちゃんのコト、大好きだよ』
「ふにゅううあああああ!?!?!?」
正面から上目遣いで恥ずかしそうに言われたら、耐えられるわけがないよ!!!???しかもレベルアップしてるし!?!?
私は、無意識のうちに優希くんを同じように抱きしめる。
「わ、わた⋯⋯わたしも⋯⋯」
意識が飛びそうになるのを、声にならない声になるのを我慢して、なんとか絞り出した言葉がそれだった。
『ふふっ、舌が回ってないよ?』
「だ、だって⋯⋯」
『今のうちに慣れておかないと、これから大変だよ?』
「ふぇっ」
『今はまだだけど、一緒に住んだりとか⋯⋯したくないの?』
「ふぇっ!!???」
そ、それって⋯⋯ど、どどどどどど同棲!?!?
「同棲⋯⋯?」
『さぁ⋯⋯?』
悪戯顔でそんな事を言う優希くん。
やばい、顔がにやけそう。
「⋯⋯って、待って」
「これ、練習なんだよね!?」
『あ、バレちゃった』
「ということは今までのは演技⋯⋯だよね?」
『ふふっ』
「な、何その意味深な笑い方⋯⋯」
『そこは、ノーコメントかな?』
今の優希くん⋯⋯かっこかわいいけど、小悪魔だ。
「そんな事言われちゃうと、本気にしちゃうよ?」
『本気にしたら⋯⋯どうなるのかな?』
「うっ、そ、それは⋯⋯」
『あの時の本みたいにされちゃうのかな?』
「⋯⋯えっ?」
優希くん、あれ⋯⋯見てたの?
『ボクが、お姉ちゃんにいろいろされちゃうのかな?』
「まってまってまって」
『それとも⋯⋯』
「ダメダメダメ!!!!それ以上は!!!」
『お姉ちゃんが、されたいのかな?』
「ひゃあああああああああああああ!!!!!!!!?????」
やめて!死ぬほど恥ずかしいからあああ!!!
というか何で知ってるのおおおおお!?!?!?
♢
あれからなんとか優希くんを上手く誘導したけど気付いた事がある。
優希くんの自己暗示、二重にかけると暗示内容が混ざること。上書きじゃなくて追加で貼り付けしたってイメージが分かりやすいかも。
ただ混ざるだけならまだ良いけど、優希くんの意識が元に戻るのも遅くなる事。このせいで死ぬかもしれない幸福な時間を過ごすことになるんだけど⋯⋯それは一旦置いておこうかな。
それとこれが一番大事だと思ったけど、元に戻った時に記憶が曖昧になっている事。
最初のアレ、殆ど覚えてないって言ってたから一安心⋯⋯いやまって気を使って覚えてないフリをしてくれてたとかないよね?大丈夫だよね?
うん、流石に大丈夫って事にしておこうかな。
今でも優希くんの顔を見ると頬が熱くなっちゃうし⋯⋯あーもうほんと好き⋯⋯早く同棲して毎日イチャイチャしたい⋯⋯って意識が変な方に逸れてた危ない危ない。
「っていう感じなんだけど⋯⋯」
私は優希くんにすこーしばかり内容をぼかしながらあった事を話した。
「待ってください、僕は一体何をやらかしたんですか!?」
「べ、別にそんな変な事はしてないよ?」
私に思い切りハグしてきてくれたりくらいだし、まぁでも?ちょっと優希くんに頬擦りしたような気はするけど?きっとそれは気のせいだよ。うん。
「ただ、記憶が無くなっちゃうとなると⋯⋯」
「二重暗示は危険だね」
「そう、ですよね⋯⋯」
優希くんは少ししゅんとする。可愛い。
実際あれは危ない。私じゃなかったら襲ってた自信しかないよ。
「でも、私で良かったら何度でも練習相手になるよ?」
「⋯⋯良いんですか?」
「もちろん!」
「それに、ちょっと役得というかなんというか⋯⋯」
「薫さんがそう言ってくれるなら助かりますけど⋯⋯」
「でも、僕に出来るお礼なんて⋯⋯」
優希くんがそうボソッと呟くと、あの時の映像が頭の中にフラッシュバックする。
「す、既にいっぱいもらってるから大丈夫!」
「どういうことですか!?!?」
あの時の優希くんの言葉が本気かどうかはわからないけど⋯⋯多分、私の思っている通りだったら⋯⋯
「優希くんは遠慮しないで私を頼ってくれれば良いから!ね?」
「じゃあ僕にも出来る事があったら何でも言ってくださいね!」
「うん!その時はよろ⋯⋯しく⋯⋯?」
ん?あれ?今何でもって言った?
ここ3年ほどメンタルのダメージのせいかずっと書いては消してを繰り返してたので、いっそのこと全部出しちゃえと開き直る事にしました。
もしかしたらそのうち新作出すかもです




