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失恋したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました【コミカライズ完結】  作者: 二兎凛@失恋Vtuberコミカライズ最終巻8/27発売予定
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366:新しい可能性?

お待たせしましたあああああ!!!

 僕は最初はスパルタな指導を想定していた。

 だけど、玲央さんがAbeさんの事をセンセイと呼ぶ理由がすぐに分かった。


 まず、Abeさんは絶対音感の持ち主で、僕が音を外せばすぐに指摘してくれる。しかも、厳しい感じではなく、優しく。その後には外さないコツなんかも一緒に教えてくれる。


 そんなボイトレを受けて、今日はもうすぐ終わりの時間になると、Abeさんが最後に僕に質問をしてきた。


「今日練習に使った曲でね、実はあることを考えて歌って欲しいんです」

「考えて⋯⋯ですか?」

「そう。あくまでこの曲だけで⋯⋯ですけどね。

何か、わかりますか?」


 今練習中の曲は元々歌うのが難しい事で有名な曲。高音が多いのもあるけれど、元の歌手の人の声が透き通るような歌声で、再現が難しいんだよね。そういう声を出せるように⋯⋯って事なのかな?


「透き通るような声を出す事⋯⋯ですか?」


 僕は素直に思った事で答えてみる。


「違いますよ」


 そうAbeさんが言うと、ちゃんと説明をしてくれた。


「この曲の元になったアニメは、戦いの中で仲間達が散っていき、孤独になっていく悲しい話ってやつなんですよ」

「この曲はその孤独さをか細く、透き通るような声で表現している⋯⋯ように思いますよね?」

「もう一度、ちゃんと聴き直してみてください」


 そう言われ、もう一度聴き直してみると、まず最初に気付いたのは曲調。最初はうっすらとした希望のような物を感じる曲調と声だったのが段々と悲しい歌に変化していく。その変化はメロディの変化だけではなく、声の強弱、声に含まれる感情など様々。


 最初はメロディを覚えるのに必死で、そこまで頭が回ってなかった。⋯⋯でも、言いたいことはなんとなく分かったかも。


「感情⋯⋯ですか?」

「そう、感情ですね」

「今までのキミの歌はどちらかと言えばカラオケの延長線上。

感情はあっても、曲に合わせたというよりも自分が楽しんで、その感情を共有していた⋯⋯私はそう認識しています」

「でも、キミはまだ可能性に満ちている!」

「まーたセンセイのアレが始まったな」


 ジト目で玲央さんがこちらを見つめている。


「アレ!?えっ、どういうことですか!?」

「まぁ、センセイに認められたって考えてもらえれば良いと思うが⋯⋯」

「失礼な言い方ですね、レオ」

「とにかく、言いたい事は一つです」

「キミのイメージを壊すような曲を作ってみませんか?」

「イメージを壊すような、曲?」


 僕はその一言に、少しワクワクしてしまった。


「確かキミの初オリジナル曲を作ったのはハジマタPでしたよね?」

「は、はい!そうです!」

「彼の曲は電波系や軽い音の曲が多い。

私は正反対の曲を選びたいと思うんです」

「正反対⋯⋯」

「キミにイメージしやすく言うと、てぇどるマスターは分かりますか?」

「あ、あの昔からある有名なアイドル育成ゲームですよね?」

「そう、そのゲームですね。

キミはタイプで分類するとキュート属性です。

そこで、クール属性の曲で行きたいと思うんですよ」

「そ、それってかっこいい曲とか⋯⋯ですか?」

「カッコいいのも悪くは無いんですけどね?

私がキミにやって欲しいと思うのは、さっきの曲のようなローテンポで感情を込めて歌う曲なんです」

「さ、さっきのような奴をですか!?」

「実は担当することになって色々調べていたんですよ」

「キミは白姫ゆかとして活動する際は自己暗示をするそうじゃないですか」

「は、はい」

「そこで自己暗示を行いながら歌う事で感情表現を行えないかなーと。私の興味本位な部分もありますね」

「なるほど⋯⋯」


 そう言われてみると、自己暗示に入らない方法ばかりを考えていたかも。そうか⋯⋯逆に、利用する方法もあるんだ⋯⋯


「上手くいくかは分からないですけど、どうでしょう?」

「⋯⋯僕はやってみたいです」

「ふふっ、私のレッスンは厳しいですよ?」

「頑張ります!」


 それから僕の地獄のレッスンが始まった。


「自己暗示とか、普通ボイトレに出ない単語が聞こえたんだが⋯⋯」


 玲央さんが僕らを見ながらボソッとそんな事を呟いていることに僕は気付かなかった。



「優希、大丈夫か?」

「うん⋯⋯」


 あれから1週間ほど経った頃、僕はもう身体がへばってきていた。


「既に死にかけてないか?」

「今受けてるレッスンが結構過酷で、体力がどれだけあっても足りないよ⋯⋯いや、体力つけるためにやってるんだけどさ⋯⋯」

「過酷って、どんな事やってるんだ?」

「まず毎朝早くに軽いジョギングでしょ⋯⋯夕方ははボイトレで⋯⋯夜は軽めだけど筋トレもやってるよ⋯⋯」


 僕の今までのことを考えたらかなり頑張ってると思う。運動は嫌いじゃないけど、本気で取り組んだ事なかったし⋯⋯


「今までの事考えたら確かに過酷だな⋯⋯」

「筋トレがまたメニューを考えてくれてるんだけどこれが結構キツくて⋯⋯」

「まぁ、筋トレはそのうち慣れるから頑張ろうな?」

「うん⋯⋯」

「ただ、あんま頑張りすぎるなよ?」

「ボイトレ関係ってことは見た目には分かりにくい筋肉鍛えてるんだろうし、効果も一日二日では現れないからな!」

「ちゃんと毎日コツコツが大事だからな」

「うん、頑張ってみる!」


 せっかくだし、これを機にWeeFitの最新作を実況とかしてみても良いかも?なんて。

新年早々デスマーチでした⋯⋯

一旦落ち着いてきたので更新再開したい所存⋯⋯


あとメロブさんでコミケの新刊の電子版が配信中です!

物ではなぁ⋯⋯って方はぜひどうぞ!

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― 新着の感想 ―
新鮮なゆかちゃんだあああああ
 ランニングしながらステージ本番クオリティで一曲通して歌わせるメニューが無い分まだ有情かな。  ↑  実際のVtuberグループがやってるトレーニングメニューだそうです(汗)
この作品で自己暗示? 危険だ
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