クリスマスSS:いまVレーティングチェック!②
ノリと勢いで書いているので雑で申し訳ない⋯⋯
「えー、みなさん、落ち着きましたか?」
「死ぬかと思ったっす」
「なんとかですー」
「あれを生で耐えれたゆるママはやばいと思うの」
「ウチとしたことが一撃で持っていかれちゃったにゃ」
「あれを生でやってもらうにはいくら積めばいい?100万あったら足りるかい??」
「ナチュラルにうちの息子をお金で買おうとしないでください」
お父さんがそう突っ込むものの、なかなか先へ進めない雰囲気に。お父さんは軽く咳払いをすると、無理やり進行していく。
「このままですと埒があかないので
2問目行きましょうか。2問目はこちら!」
『今回はA、B、C、Dの料理を用意したよ!
この中からプロの人が作ったものを選んでね!』
『ち、な、み、に!この中にある一番当てたらダメなものは、スーパーのお惣菜だよ!しかも超激安スーパーの!』
「激安スーパー⋯⋯?食のスラム街と噂のですかー⋯⋯?」
「流石にそれと間違えることはないっすよーw」
「プロの料理人は、私の知り合いの有名和食料理人に作って頂きました。ですが名前の公表は遠慮して欲しいとの事。プロは料理で語ると本人は言っておりました」
『か、かっこいい⋯⋯!』
「あと残りの2つは私が奥さんに教えてもらいながら作ったものと、もう一つがゆかちゃんの手作りになります」
「「「「「「「ガタッ」」」」」」」
「座ってください」
『それじゃあ、並べていくね!
今回のお惣菜は肉じゃがだよ!』
「⋯⋯なんか1つだけ見た目が可愛らしいっすね」
「先輩の肉じゃが⋯⋯ゆりさんの肉じゃが⋯⋯」
「キュートなポテトさんデース!」
「流石にあの店のお惣菜買った事ないからわかりませんー!!」
「ふっ、ふわりは甘いの。あそこのお惣菜は見た目では測れない“不味さ”があるの。食べれば一撃なの」
「でもまんまるなじゃがいも可愛いにゃ!」
「やけに丸いじゃがいもがいるね⋯⋯これは新じゃがだろうか?」
「なんか一人やばい顔してる人いますが、まずはAから行きましょうか」
そして全員がAの肉じゃがを食べる。この肉じゃがは見た目は普通。強いていうなら色が少し濃く見える。
このAの肉じゃがはボクの作った物。ご飯食べたくなる味付けにしてるから、単体だと濃く感じるかも?
「んっ、優しい甘さかと思ったら結構濃い味付けで美味しいっすね」
「⋯⋯これは先輩らしくない。不器用さが無いと言いますか、完成されていると言いますか」
「おいしーデース!」
「おいしいですー!きっとゆかちゃんが作ってるに違いありませんー!」
「うまうまなの。まだ判別はできないの」
「味が濃いめで美味しいにゃ、ご飯が欲しくなるのにゃ」
「見た目が濃いと思ったらしっかり味も濃い。
でもこの濃さには意図が感じられるね。
お米と一緒に食べるのを前提に作っている感じがするね。
残ったらお弁当に入れたりしても良さそうだ。
そうなるとこれがゆかちゃんのものかな?」
「⋯⋯それでは続けてBをどうぞ」
お父さんがそう言って出したB、これがプロの作った肉じゃが。ボクも試食させてもらったけど、とにかくバランスが良い。材料が材料を引き立てあっているというか、非の打ち所がないと言うか。
「んっ、うまいっすね。ただお上品というか、俺っち的にはAの方が好みかもっす」
「絶対先輩じゃないと思います」
「あの、秋夜くんだけゲーム間違えてますよ?」
「美味しいデスけど、おせちに入ってそうデース」
「美味しいんですけど、何かゆかちゃんっぽさがありませんねー、やっぱりAがゆかちゃんだと思いますー」
「うまうまなの。これでも判別はできないの」
「とてもお上品な味がするにゃ。プロはこれな気がするにゃー」
「あー⋯⋯うん、なるほどね」
繋ちゃんは何かを察した様子。やっぱり繋ちゃんってお嬢様なだけあってすぐにわかっちゃうのかな?
「次はCのもの、お願いします」
そしてこれが問題のC。伝説の激安スーパーのお惣菜。見た目は至って普通で、他のものと全然遜色がないのにも関わらず、とにかく不味い。びっくりするくらい美味しくない。ボクは割となんでも食べるけど、これは二回目は買いたくないな⋯⋯って思ってしまうレベル。別に生鮮食品は普通なのになんでお惣菜だけこうなんだろう⋯⋯?ちょっと不思議かも。
「⋯⋯なんすかこれ、いや、見た目は美味しそうなのに味が⋯⋯なんというか⋯⋯薄い?いや、味はあるんすよ、いや、え?待って欲しいっす、言葉に出来ないっす」
「このじゃがいも芯残ってませんか?」
「⋯⋯ジャパニーズスラムフード?」
「これは⋯⋯噂には聞いてましたけど、これは⋯⋯」
「100円ちょっと足せばコンビニでレンチンの肉じゃが買えるの⋯⋯そっちの方が絶対美味しいの⋯⋯」
「まずいにゃ!」
「え?これが普通に並んでるのかい?正気かい?」
「さ、散々な評価ですね⋯⋯」
『お父さんは食べてないの?』
「私は食べてないですね」
『じゃあ食べよ?』
「えっ、いや、あの反応見て食べたいとは⋯⋯」
『食べようね?ボクも食べたんだよ?』
「あっはい⋯⋯」
そしてお父さんにも例の肉じゃがを食べさせてみる。
「まっず⋯⋯」
『でしょ?』
「見た目は良いせいで脳がバグるんですが⋯⋯」
『ボクも同じ事思ったよ⋯⋯』
ただ不味いだけじゃなくて見た目と味のギャップのせいで酷く感じちゃうっていうか⋯⋯見た目だけいいって言うのも考えものだよね。
「では最後にDです⋯⋯」
最後に出てきたのはお父さんがお母さんと一緒に作った肉じゃが。少しじゃがいもの形が歪なのはご愛嬌ってやつだね!味のベースはお母さんに教えてもらってたけど、ちょっと煮込みが甘いからか少しだけ味が薄めなのが特徴だよ。
「ザ・家庭料理って味っす。少し薄味な気もするっすけど美味しいっすね」
「絶対先輩の肉じゃが!!これ絶対ゆりさんの肉じゃがです!!ハフハフ!!!ハム!!!」
「な、なんか隣が怖いデス⋯⋯でも味は美味しいデスね!」
「私も最初の頃はじゃがいもこんな感じに剥いてましたねー懐かしいですー」
「うまうまなの」
「優しい味付けですにゃー」
「これがゆかちゃんの実家の味か⋯⋯」
「あの、秋夜くんが怖いんですけど」
『諦めたら?』
「辛辣すぎません??」
「聞くまでもなさそうな感じですけど一応、答えを聞きましょうか⋯⋯」
「ゆかちゃんのはAっすね」
「先輩のはDです」
「ゆかちゃんはAデース!」
「ゆかちゃんの肉じゃがはAですー!」
「C以外は全部美味しかったの、ゆかちゃんはAなの」
「プロはBだと思うにゃー」
「プロはBだね、このお店何度か行った事があるよ」
「あの、最後の二人は良いとして皆さん話聞いてました?????」
『ま、まぁ、いつものことだよ⋯⋯?』
「ちょっとお仕置きが必要そうですね?」
『C誰も選んでないのに!?』
「「「「「「ゆかちゃんからお仕置き!?」」」」」」
「ゆりさんからお仕置きですか!?」
「いやあの、マジで秋夜くんどうしちゃったんですか?」
『とりあえずみんな自重しよう?ね?』
「正解者2人しかいないんですけど」
『とりあえず不正解の人は⋯⋯呼び方を変えます!』
「全員さん付けにします」
「えっ、じゃあゆかちゃんに私は⋯⋯?」
『どうしたの?ふわりさん』
「いやああああああああああああああ!!!」
「こ、こんなのあんまりなの⋯⋯」
『何がなのかな?なのさん?』
「うっ、心臓が痛いの⋯⋯ぐふっ」
「さん付けになるだけで死ぬなんて鍛え方が足りないですね」
「そうですか?秋夜さん」
「ふふっ、先輩に言われてもノーダメですよ」
『へぇ、じゃあこっちならどうでしょうか、秋夜さん?』
「あっあっあっあっ」
『お父さん?』
『⋯⋯悪ノリです、忘れてください』
『声、戻し忘れてるよ?』
「気のせいです、良いですね?」
『う、うん⋯⋯』
そんな感じでレーティングチェックは進んでいったものの、最終的にみんな画面からいなくなってしまった。
『みんな欲望に忠実すぎだよ⋯⋯?』
「全員消されるなんて想定してなかったんですが⋯⋯」




