365:今度はメイド!?/ボイト⋯⋯レ⋯⋯?
お待たせしました!!!
デスマーチは一旦終了っ!!!!
VLFの告知も終わって、これから本格的にレッスンなどが始まろうとしていた。
でも、その前に今年もこの時期がやって来た。
「と言うわけで今年の文化祭でやりたいことを選んでもらいます!」
文化祭実行委員さんが教室でそう軽く叫ぶと、教室の中はざわざわと賑わい始める。
今年こそはあれをやりたい⋯⋯や、女子や男子にあんな衣装を着せたい⋯⋯といった欲望溢れるような会話が聞こえてきたりと、それぞれ考えることは様々。
ただ僕の気のせいじゃなければまた女装とか聞こえるんだけど⋯⋯気のせいだよね?そうだよね?
「なぁ、優希」
「ん?どうしたの?」
「この流れだと、また今年も女装させられそうじゃねぇか?」
「⋯⋯今、気のせいだと思おうとしたところだったんだけど?」
「⋯⋯俺、フラグ建てちまった?」
「たぶん」
そんな話をしていると、黒板に出てきた案を実行委員さんがまとめているのが見えた。
もちろん、その中には⋯⋯あれ?女装がない?
「あれ?」
「どうした?」
「女装がない!」
「ま、マジで!?」
裕翔とちょっと喜んでいると、ふと気になるものが追加された。
「⋯⋯メイド、執事喫茶?」
「執事かー、執事ならまだ良いよな」
「嫌な、予感がする⋯⋯」
このクラスメイト達だよ?タダで転ぶとは思えないんだけど⋯⋯
「みんな静かにしてー!」
そんな事を考えていると大きな声が教室に響く。
「それじゃあ、今もらった案の中から多数決を取ろうと思うから、自分が良いと思うものに投票してね!
ただ、説明無しに決めるのは難しいと思うからそれぞれ案を提出してくれた子は説明をお願い!」
実行委員の子が黒板を指差しながらそう言うと、説明をするために三人が前に向かった。
最初はクレープ屋さん、これは去年3年生がやっていたからというもので、ノウハウもある程度あるしやりやすいからというものだった。受験もあるし、手間暇はかけれないし、これくらい緩い方が良いと思うと説明していた。
「クレープかぁ⋯⋯」
「優希的にはアリか?」
「うん。家で作ったこともあるし、戦力にはなれると思うよ?」
「優希の場合客引きやらされそうだけどなー」
「否定出来ないから困るんだよねぇ⋯⋯」
そして次の案がお化け屋敷。
却下!!怖いの嫌いだもん!
「優希は⋯⋯聞くまでも無いか」
「お化け屋敷はダメ!」
「本当ああいうの苦手だもんなぁ⋯⋯」
「嫌いなものは嫌いだから仕方ないでしょ?」
「それもそうだなー」
「(⋯⋯女の子みたいだなって言ったら怒られそうだな)」
そして最後の案、それがメイド喫茶&執事喫茶。
「ぶっちゃけ男子はこれしか目に入ってないよなー」
「あはは、まぁそうだよね⋯⋯
自分がメイド服着させられるかどうかなんて考えて無いでしょ」
「だよなぁ⋯⋯このクラス、そういうの抵抗無いどころか歓迎まであるし」
「上級者すぎるよね⋯⋯」
「ま、去年みたいになんだかんだなんとかなるだろ!」
「それだと裕翔もメイド服着る事になるよ?」
「いやいや、俺のメイドとかどこに需要あるんだって話よ」
そんな余裕を見せている裕翔、だけどこのあとの説明で絶望したような表情を見せる。
「これは去年ウチのクラスでもやってたけど⋯⋯誰が何を着るかはこのクジで決めるよ!」
そう言うと、クラスメイト達は納得していた。
「ってことで、くじを引きたいならメイド&執事喫茶に投票よろしくー!」
この発言で、クラスメイトの意思は決まったようで、結果的にメイド&執事喫茶に決まった。
その後にくじを引かされると⋯⋯やっぱり僕はメイド服を引いてしまった。もう、裕翔がフラグなんて建てるから⋯⋯
でもそうなると裕翔も⋯⋯
「なんでだよおおおおおおおおおお!!」
そんな声が聞こえてくるって事は、裕翔もやっぱり引いたんだね⋯⋯
「ふへへ⋯⋯イケメン男子がメイド服⋯⋯そこからしか得られない栄養がある⋯⋯じゅるり⋯⋯」
なんか変な声聞こえるけど、うん、頑張れ裕翔。
♦︎
学校のあれこれが終わった後、放課後に僕はとある場所へ向かっていた。
「えーと、ここで合ってるかな?」
僕が向かっていたのは音楽教室で、VLFに向けたボイストレーニングなどをここで受けさせてもらう事になっていた。
受付で事情を話すと、同じくレッスンを受ける人がいるようで待機室で待っていて欲しいと言われた。
待機室でぼーっと待っていると、誰かが入ってきた。
「ん、キミは?」
そう僕に尋ねてくるのは渋い声をした若いお兄さんだった。
「え、えっと⋯⋯」
「むっ、すまない。同業だったか?」
「多分⋯⋯ですかね?」
「だったら自己紹介させてもらうとしよう。
俺はVSingerの獅子崎玲央だ、気軽にレオと呼んでくれ。察しているとは思うがVLFに出演予定の一人だ」
「は、はい!僕はVTuberやらせてもらってる白姫ゆかです!よろしくお願いします!」
「ほう、キミがあの⋯⋯」
そう言いながらレオさんは僕の顔をじーっと見てくる。
「ふむ、噂通り性別詐称を疑うほど可愛らしい顔をしているな」
「噂、ですか?」
「リアルもバカ可愛いVがいるって有名だからな」
「そ、そうなんですか?」
「最近は2.5次元Vも珍しくはないから、コミケなどで顔が売れると噂になるなんて良くある事だ」
「⋯⋯と言っても、キミはああいうタイプによくいるナルシストでは無さそうだ」
「いやいや、僕なんてただ背が小さいだけの一般人ですよ?」
「⋯⋯自己肯定感が低すぎるのも考えものだな?」
「そ、そこまで卑屈では無いですよ!?」
「ははっ、冗談だ」
「それでここにいるという事はキミもボイトレか?」
「はい!!何度か指導は受けた事あるんですけど⋯⋯
あまり上手い方では無いと思うので足を引っ張らない為にもレッスンを頑張ろうかと!」
「良い心がけだ。折角だ、まずはオレの歌を聞かせてあげよう」
そう言うと、アカペラでレオさんは歌い始めた。
その声は力強く、僕には無い、圧を感じた。
「す、凄い⋯⋯」
「⋯⋯ふぅ、こんな感じか」
「歌、凄くお上手なんですね!」
「そ、そうか?やはり褒められるのは悪く無いな」
そんな話をしていると、部屋に誰かが入ってきた。
「流石レオ、いつ聴いても良い歌声だ」
部屋に入ってきたのは、メガネをかけた白髪で前髪に青色のエクステが入ったお兄さん。
「むっ、Abeか。遅かったな」
「こう見えて私もそこそこ忙しいのですよ?」
「え、えっと⋯⋯」
「おや失礼。私がボイトレを担当させて頂くAbeです。
実はレオを鍛えたのは私なんですよ」
「ワシが育てたみたいに言わないでくれ」
「実際そうでは無いですか。登録者150万人の獅子崎玲央くん?」
「ひゃっ、ひゃくごじゅう!?」
「⋯⋯あまり数字を出すのは好きじゃ無いんだがな」
「まぁまぁ、時間は有限です。早速始めていこうではありませんか」
「(もしかして、僕、とんでもない人達に囲まれてるんじゃ⋯⋯?)」
以前告知していたコミケの新刊、2日目東エ21-a はにぃの館さんのスペースで委託させて頂く事になりましたっ!!
ゆかちゃんがゆるママとふわちゃんにリアルASMRなんかを仕掛けて二人ともぐっちゃぐちゃにされちゃうお話(全60Pで16000文字程度、表紙、本文イラスト2枚)になります!!
イラストもあるから豪華ですっ!!!!
正直めっちゃ赤字ですが、少しでも楽しんで頂ければ!!!
現地行けない!って人は現地よりも100円だけ高いですがクリアしおりセットで700円でメロブさんで予約も可能です!
100部しか無いので、欲しい方はお早めにどうぞです!




